喫煙スペースが急激に減り、愛煙家の肩身が狭くなる一方の昨今。数少ない聖域だったはずのタクシーさえも全国のほとんどで禁煙となり、スモーカーからは大きな溜め息が聞こえてくる。 オフィス、公共施設、空港、駅など、パブリックスペースの多くで禁煙化が進んだが、その急先鋒となっている神奈川県では、この4月1日より「受動喫煙防止条例」を施行し、小規模店以外の飲食店に禁煙・分煙を義務付けている。これを受けて、ロイヤルホストやマクドナルドでも、3月より同県内の全店舗の全面禁煙を実施した。 さらには今月、同県で驚くべき条例が可決された。全国で初めてとなる海水浴場での禁煙条例だ。今夏の海水浴シーズンから適用される運びとなったのだが、これに対して、「過激すぎる」「喫煙者の人権はどうなるのだ」という反対の声も喧しい。今や喫煙できるスペースを巡っての「流浪の民」さえも出現するほどだという。 そんな切ない愛煙家にとって