政府の「アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会」(座長・佐藤幸治京大名誉教授)の現地視察が8日、釧路市の阿寒湖で始まった。初日は、地元NPOなどがアイヌ民族を取り巻く状況について報告した。 委員らは、NPO法人阿寒観光協会まちづくり推進機構の大西雅之理事長から、阿寒湖温泉でのアイヌ文化のブランド化に向けた取り組みについて説明を受けた。大西理事長は「本物のアイヌ文化を地域に取り入れている」と話し、佐藤座長は「アイヌ文化と観光事業が見事に融合している。今回の視察では、現地の人々の考えを知りたい」と意気込みを語った。 視察は10日まで。