→紀伊國屋書店で購入 アジアの経済発展が、欧米の先進国に追随したものではないことが明らかになり、その経済発展の原動力を、歴史や文化に求めるようになってきた(ようやく!)。本書の目次を見てもそのことがわかる。 第1章 東南アジアの現在 第2章 東南アジアという地域世界 第3章 支配からの離脱 第4章 「国民経済」の追求 第5章 脱植民地経済希求の転回点 第6章 開発戦略の発見 第7章 ASEAN経済の形成 第8章 産業社会の確立とFTA 帯に「現代東南アジア経済を読み直す」と大書してあり、その下につぎような本書の要約ある。「めざましい経済発展と地域統合の進展で注目を集める東南アジア。旧宗主国の史料解読や系統的な現地聞取り調査から、日本の企業活動とも関連深く、新たな国際分業体系を作り上げるなかで産業社会化が進むこの地域の経済発展を跡づけ、現段階をリアルに把握し、今後の方向を提示する」。 著者、