2022年に受講した早稲田大学大学院社会科学研究科「ヴィジュアルリテラシー」での課題で作成した、フォトブックのブログ版です。 ※写真の掲載とともに、写真とはまったく別の場所で発表したエッセイの一部を転載します。 ☆ ①『お母さんと僕』 ※テキストは、『母の友・2007年2月号』 (福音館書店、2007年)に寄稿した 『髪の毛をなくした僕の体験』の一部です。 僕の毛が少しずつ抜け始めたのは、三歳のときでした。 幼いころに受けた脱毛症の治療には、ドライアイスを頭にぬる、というのもありました。 治療が終わったあと、病院のロビーで、ヒリヒリする頭を母の手で温めてもらいました。 「大人になるころには、僕みたいな子も髪の毛が生えてくるものなのだろう」 「大人になったときに、もしもまだ髪の毛が生えていなかったら、どうしよう……」 髪の毛のなくなった僕は、「病気だと、なんで髪の毛が生えないの?」「もう生え
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