社民党の福島瑞穂党首は16日、東松浦郡玄海町で岸本英雄町長と会談し、「立地自治体として原発の再稼働を認めず、自然エネルギーへ移行する英断を」と脱原発にかじを切るよう求めた。これに対し、岸本町長は電力需給の不安などから「当面は原発が必要」との認識を示した。 会談は45分間。同町を初めて訪問した福島党首は、玄海原発で唯一稼動中の1号機について劣化問題を指摘し廃炉も要求。「全ての原発を止めても来夏の電力供給は問題ない」と訴えた。一方、岸本町長は「将来的な選択肢として脱原発はあり得るが、当面は回すしかない」と主張。ただ、九州電力の「やらせメール」問題で「再稼働のハードルは上がった」とし、今後のエネルギー政策の明示と原子力安全庁の早期成立を国会で働きかけるよう要望した。 福島党首は会談に先立ち佐賀市内で講演。九電のやらせ問題に触れ「九電の会長と社長、古川知事も(問題の)責任を取って辞めるべきだ。原子