東海北陸道の全線開通にあわせ、社会実験として始まった飛騨河合パーキングエリア(PA)のスマートインターチェンジ(IC)が、実績作りに苦戦している。利用台数は想定の半分以下で、11月末までの実験結果によっては本格導入見送りの可能性もありそうだ。(徳永猛城) スマートICは、自動料金収受システム(ETC)専用の簡易IC。飛騨河合PAは、7月5日に開通した飛騨清見―白川郷間にある。ETC搭載車は富山方面への乗り入れと、同じ方面から降りることができるようになった。ただ、旧河合村の下小鳥ダム西側に立地しており、飛騨市民らが石川県や富山県へ向かうときに利用すると便利だが、同じ市民でも旧神岡町の人たちにとってはあまり利便性がないという面もある。 飛騨市によると、開通から10月末までの通行実績は約7300台で、1日あたりだと平均で62台。当初想定した157台の4割ほどにとどまっている。 東海4