フランス・バンデ県西部にある人気のテーマパーク「ピュイ・ド・フー」では、6羽のカラスたちが、園内清掃員として雇われた。 彼らは、タバコの吸い殻やゴミを拾うよう特別に訓練された、賢いカラスたちだ。
「再選挙」だけは避けたい 1月13日、午前11時過ぎ、CDU(キリスト教民主同盟)、CSU(キリスト教社会同盟)、SPD(社民党)の党首が、詰めかけた記者の前に現れた。この直前に3人は、徹夜のマラソン協議を終えたばかりだった。 ドイツで総選挙があったのは9月24日だ。CDU、CSU、SPDは、どれも党始まって以来の票の落ち込みで、選挙当日の夜、SPDのシュルツ党首は即座に野に下ると宣言していた。 そこで新政権樹立のため、10月に、SPD抜きの4党(CDU、CSU、FDP、緑の党)で連立交渉が始まったのだが、5週間近くすったもんだした挙句、11月19日に決裂。 さて、どうしたものか? CDUとしては、再選挙になれば、さらに票が減る可能性が高いし、過半数割れ政権では安定した政治は覚束ない。困ったメルケル首相は、戦列を離れていたはずのSPDに大連立を持ちかけた。それ以外のオプションは、メルケル首
プーチンのように堂々と 7月3日、フランスの新大統領マクロンが、一人、皇帝然と、ヴェルサイユ宮殿の長い回廊を歩いてくる映像には、腰を抜かしそうになった人も多いのではないか。左右には、羽根飾りのついた黄金の兜に、赤、黒、白の華やかな衣装をまとったフランス共和国親衛隊が、一糸乱れず整列している。全員、鞘から抜いたサーベルの刃先を、キッと天井に向けたまま。 どこかで見た光景。そう、プーチン大統領がクレムリン大宮殿で、ときどきこのような煌びやかなシーンを演出する。しかしこのヴェルサイユ宮殿の映像は、完璧にその上をいっている。 マクロン氏は5月14日に大統領に就任した。そしてその翌日、すぐさまベルリンを表敬訪問している。 ドイツ国民のあいだでの人気は高かった。メディアが全面的にマクロン派だったこともあり、ドイツ国民は素直に、国民戦線のル・ペン党首が当選しなくて良かったと胸をなで下ろしていた。そして、
「右傾化」という言葉は使いたくなかった! 池上彰さん、増田ユリヤさん、お二人の共著による新刊のタイトルは、『なぜ、世界は“右傾化”するのか?』。右傾化という言葉を「“”」でくくったのはなぜですか。 池上:それはですね、出版社が「右傾化」というキーワードをタイトルに使いたい、と言ったからです(笑)。 増田:私たちは抵抗したんです、使いたくないって。 池上:いま、世界で起きていることは、「右傾化」ではありません。なので、タイトルに「右傾化」と入れることについては、「違うんじゃないですか」と申し上げました。で、最終的に、「右傾化」という言葉を「“”」でくくる、ということです。 イギリスのEU離脱=Brexit、アメリカのドナルド・トランプ大統領の誕生、フランス大統領選での極右政党国民戦線のマリーヌ・ルペン氏の人気と、エマニュエル・マクロン大統領の誕生。ポーランドで保守政党「法と正義」政権の樹立。
仏パリの地下墓地(2014年10月14日撮影、資料写真)。(c)AFP/PATRICK KOVARIK 【6月15日 AFP】フランスの首都パリ(Paris)の地下に広がる墓地(カタコンブ)のトンネル内で14日早朝、3日間行方不明になっていた16歳と17歳の若者2人が無事救出された。 2人は救助犬を連れた捜索隊によって発見され、その後、病院に搬送されて低体温症を改善するための手当てを受けた。 行方不明になっていた2人の捜索依頼を出した人物や、迷子になった原因については明らかにされていない。 パリの地下墓地のトンネルは全長およそ250キロに及び、迷路のようになっている。そのうちのほんの一部が一般公開されており、観光客用の入り口はパリ南部に位置している。一般公開されている区画外への立ち入りは1955年以降、法律で禁じられているが、秘密の入り口から不法侵入する人々が後を絶たない。(c)AFP
仏パリのカフェで皿に載せられたクロワッサン。Photo12提供(撮影日不明)。(c)Photo12/Gilles Targat 【6月14日 AFP】このままではクロワッサンが店頭から消えてしまう──。フランスのパン製造業者らは13日、バターの価格が年初から90%超跳ね上がり、利幅が縮まって業界全体が脅かされていると訴えた。バター価格の急騰は原料である牛乳の生産量がフランスを中心に欧州で落ち込む一方、国内外で需要が高まっていることが原因とみられる。 パンや菓子の製造業者が加盟する地元業界団体のファビアン・カスタニエール(Fabien Castanier)会長によると、バターの価格は今年に入ってから5月までに92%も上昇した。フランスでは多くのペストリー(パン菓子)で原材料の4分の1をバターが占める。 カスタニエール氏は、バター価格の上昇は業界にとって「耐えきれない経済的圧力」になっていると
フランスのマクロン大統領にとって初めての国政選挙となる議会下院の選挙の1回目の投票が行われ、フランスの公共放送はマクロン大統領の新党が最大で70%を超える議席を獲得する可能性があり、優勢だと伝えました。 フランスの公共放送「フランス2」は、これまでの開票状況や独自の集計結果などから、マクロン大統領が立ち上げた新しい政党「共和国前進」が、最大で全体の70%を超える430議席を獲得する可能性があり、優勢だと伝えました。これに対して、前の政権の最大野党で中道右派の「共和党」は最大で125議席、与党だった中道左派の「社会党」は最大で35議席とそれぞれ大幅に議席を減らすほか、ルペン党首率いる極右政党の「国民戦線」は、現在よりも議席を増やすものの、最大でも10議席にとどまると伝えています。 小選挙区制で行われるフランスの国民議会選挙は、1回目の投票で過半数を獲得した候補者が当選する一方で、いずれの候補
【5月18日 AFP】この写真、そしてこの警察官には心底動揺した。目の前で、人が火だるまになっていた。フランス・パリ(Paris)でだ。しかも彼に非はなかった。私はシリア出身だ。シリアでは、警察は市民を守る存在ではない。デモ隊がいれば、実弾を撃ち散らす。これに対し、フランスの警察官がしたことといえば、催涙ガスを放ったことくらいだ。攻撃を受けていたのは警察側だった。 【関連写真】メーデーのデモ行進で炎に覆われた保安機動隊員ら この写真は今月1日、パリで行われたメーデー(May Day)のデモで撮影したものだ。私がここパリで暮らすようになって、1年余りになる。故郷のアレッポ(Aleppo)で戦闘の写真を撮っていた際に片目を失い、同地を離れざるを得なくなった。 フランスにやって来てから、フリーランスのカメラマンとして働いてきた。デモも数多く取材してきた。この日もパリ東部、レピュブリック広場(Pl
5月8日、フランス大統領選で極右候補が敗れたことで国際社会に安堵感があふれているが、そのこと自体が、西側諸国の政治が熱病的な症状に苦しめられていることを物語っている。写真はフランス極右政党・国民戦線を率いるマリーヌ・ルペン氏。7日撮影(2017年 ロイター/Charles Platiau)
仏西部ナントで、大統領選の決選投票後に行われた抗議デモの際に催涙ガスを蹴り返す参加者。(2017年5月7日撮影)。(c)AFP/JEAN-SEBASTIEN EVRARD 【5月8日 AFP】フランスで7日に行われた大統領選の決選投票では、投票を棄権したか無効票を投じた有権者が全体の3分の1に上り、およそ50年ぶりの高水準となっている。中道系独立候補のエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)氏(39)の圧勝という結果になったが、かなりの数の有権者が同氏と極右のマリーヌ・ルペン(Marine Le Pen)氏(48)のいずれも拒否した格好だ。 開票が80%超進んだ段階で棄権率は24.52%と、1969年の大統領選以来の高さを記録。内務省によると、無効票の割合も9%と過去最高を更新し、第1回投票の2%も大きく上回っている。 仏ロレーヌ大学(University of Lorra
フランス大統領選の決選投票から一夜明けた8日、次期大統領に決まったエマニュエル・マクロン氏に反対する大規模なデモがパリ市内であった。就任は14日だが、デモでは辞退を求める声もあり、今後の政権運営の厳しさをうかがわせた。 デモは左派系の市民団体などが呼びかけた。パリ中心部のレピュブリック広場からバスチーユ広場まで、約1・5キロメートルの大通りいっぱいに並んで行進した参加者は「1日で十分。マクロン氏は辞めろ」「7日は(敗れた右翼・国民戦線の)ルペン氏と戦った。今日はマクロン氏に抵抗する」などと訴えた。デモ隊と警官隊が衝突する場面もあった。 今回の決選投票の投票率は歴史的な低さで、マクロン氏は国民から広範に支持を得ているわけではない。パリに住むIT技術者のアメリエ・ゴーティエさん(43)は「マクロン氏が掲げる労働規制の緩和で、労働者は守られなくなる。市民の本当の生活を分かっているとは思えない」と
BREXIT、トランプ登場が反面教師に マクロン氏の大勝は、世界の流行に距離を置くフランス人の天邪鬼(あまのじゃく)ぶりがいかんなく発揮されたものともいえる。米国でロナルド・レーガン大統領、英国でマーガレット・サッチャー首相という新自由主義路線が主流になったとき、フランスが選択したのは社会主義のフランソワ・ミッテラン政権だった。BREXIT、トランプ登場と主要先進国で蔓延したポピュリズムは、フランスの選択によって封じ込まれたといえる。 極右ポピュリズムへの拒否反応は、欧州大陸ですでに表面化していた。昨年末のオーストリアの大統領選、そして3月のオランダの総選挙で極右の頭打ちが鮮明になった。ナチズムへの根深い警戒感から、欧州大陸には極右が台頭すればするほど、その拒否反応も強まる傾向はあった。それが「反ポピュリズム」の新たな潮流になったのは、BREXITやトランプ大統領の極端な排外主義が世界を揺
フランス大統領選の中道系候補、エマニュエル・マクロン氏。西部シャルテローにて(2017年4月28日撮影、資料写真)。(c)AFP/GUILLAUME SOUVANT 【5月7日 AFP】フランス大統領選の決選投票に進んだ中道系候補、エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)氏の選挙集会で、応援に訪れた社会党のコリンヌ・エレル(Corinne Erhel)議員(50)が演説中に倒れ、死亡した。同党幹部が6日、明らかにした。 エレル議員は5日、フランス西部で開かれた選挙集会でマクロン氏の応援演説をしていたところ、突然倒れ、病院に搬送されたが、その後、死亡が確認された。 エレル議員はマクロン氏が率いる政治運動「前進(En Marche)」に参加していた。(c)AFP
仏パリのルーブル美術館前で、決選投票後に演説するエマニュエル・マクロン氏(2017年5月7日撮影)。(c)AFP/Patrick KOVARIK 【5月8日 AFP】フランスで7日に行われた大統領選決選投票で圧倒的な勝利を果たしたエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)氏(39)は、選挙活動中、欧州連合(EU)の断固支持と法人税の引き下げによる経済政策、および社会的セーフティーネットの継続を公約に掲げてきた。 同氏のマニフェストにおける要点は以下のとおり。 ■欧州 EUが懐疑派とポピュリストらの攻撃にさらされる中、マクロン氏はEUの断固支持を選挙活動の礎としてきた。 銀行家や経済相としての経歴を持つ同氏は、ユーロ圏19か国の予算を個別に組むことでEUの強化につなげたい考えだ。ユーロ圏だけの議会や財務相の創設も提起している。 さらに国境警備隊の共同での運営を通じて、EU域外と
フランス大統領選の中道派候補エマニュエル・マクロン氏。パリにある政治運動「前進」の選対本部で(2017年3月7日撮影、資料写真)。(c)AFP/Eric FEFERBERG 【5月6日 AFP】フランス大統領選の中道・独立系候補エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)氏陣営は5日、電子メールや会計記録などの内部文書がオンラインに流出したことを受け、「大規模かつ組織的なサイバー攻撃」を受けたと非難した。 マクロン氏が率いる政治運動「前進(En Marche)」は、決選投票直前のタイミングで声明を出し、「オンラインに流通している文書は、複数の政治運動の関係者の私的・公的なメールボックスへのハッキングによって数週間前に取得されたもの」と述べた。また、すべての文書が「合法」だと補足した。 このオンラインへの文書流出は決選投票が行われる7日までわずか24時間というタイミングで発生した
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く