最悪の場合、死者が32万人を超えるなどと想定されている南海トラフ巨大地震。 公表から10年余りがたった被害想定を見直すことになり、国のワーキンググループの初会合が開かれました。 見直しの背景には各地で防災対策が大きく進んだ一方、人口減少や高齢化が進み都市部で超高層ビルが相次いで建設されるなど、新たな課題も出てきていることがあります。 初会合には地震や防災の専門家17人が参加し耐震化や避難施設の整備、訓練などの取り組みの進捗のほか、各地で建設が相次ぐ高層ビルや高齢化・過疎化など社会の状況を踏まえて、新たな課題や影響についての議論を進めることを確認しました。 国は今年度末までに死者を8割、全壊する建物を半分ほどに減らすなどとする「減災目標」を基本計画で定めていて、ワーキンググループなどでの検討結果をもとに来年春をめどに計画を見直す方針です。 ワーキンググループのとりまとめ役を務める名古屋大学の