「持続可能性の追求」を掲げて開催した2020年の東京五輪。中でも木材については、持続可能なものを調達することと、伐採地の先住民族への配慮も公約としていた。だが関係者は木材の調達地すら知らなかった。インドネシアのボルネオ島は、アマゾン川流域と並ぶ、巨大な森林地帯。この森を守ってきた先住民族は、土地を略奪され木々を切られ、生きる糧を失いつつある。政府は業者に許可を与え、森をパーム油農園へと変え、所有権も業者に移った。先住民たちは伐採された森の木を追って川を下り、流通経路をたどる。「持続可能性」を掲げることを免罪符に、旧来のビジネスを繰り返す企業を告発する社会派のドキュメンタリーだ。
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