すべての業者が上限価格を提示した大阪府柏原市発注工事の異常な入札で、 大阪地検特捜部が4日、関係業者の聴取に乗り出した。 予定価格の公表を逆手に取られた形の岡本泰明市長は記者会見し、「なめられた」と憤りをみせた。 一方で参加業者は「これは一揆」と窮状を訴えた。 「えらいなめたことをしてくれる。捜査の進展を見て行政処分を検討したい」。 4日午前、岡本市長は問題の入札参加業者への不快感をあらわにした。 市は02年度から、上限価格にあたる予定価格と最低制限価格を事前に公表してきた。 業者が担当職員らと癒着し、入札情報を聞き出そうとする動きを封じる目的だった。 近年はほとんどの工事で、旧来の談合が成立しない「たたきあい」が生じ、 最低制限価格を示した業者間でのくじ引きになっていた。 ところが、今度は一転して上限価格の同額入札が相次ぎ、今年度からは予定価格を事後公表にした。 「予定価格で受注しても、