新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、福岡県筑後地区12市町のほとんどの図書館が臨時休館や利用制限を余儀なくされている。一方で5市町の図書館は、事前に予約を受け付けて手続き時間を短縮するなど感染防止を図り、貸し出しを続けている。一斉休校で家にいる時間が長くなる子どもたちに読書の機会を提供しようと試行錯誤が続く。 久留米市立の中央、六ツ門など10カ所ある図書館・図書コーナーでは、ネット予約を受け付けた図書に限って正面玄関やロビーに特設した専用窓口で貸し出しを続けている。中央図書館では臨時休館が始まった7日、翌8日にそれぞれ約300人の利用があり、子ども連れも多かったという。 八田秀一館長によると、準備した図書の受け渡しだけならば滞在時間は短く、除菌シートで拭くなど対策も取っている。八田館長は「貸し出し中の本でなければ一両日中に準備できる。できる形で対応したい」。ネット予約は利用カードがあれ