ジャーナリストの津田大介さんは、運営しているメルマガ等で鋭い社会批評、政治批評をするだけでなく、ウェブに限らず雑誌、テレビなどの既存メディアでも、積極的な情報発信をしています。様々なメディアを股にかけて活躍している津田さんに、ご自身の経験を踏まえて、ネットでの報道の在り方などについて、幅広くお聞きしました。 ――ウェブマガジンは大変人気ですね。ウェブを使って政治的なメッセージを出すことにも注力されていますし、「週刊朝日」のコラム「ウェブの見方 紙の味方」などでもレベルの高い発信をしています。こうした政治的な、どちらかというと政策について世論を喚起する仕事には、何かきっかけがあったのでしょうか? もともとメディアを作ることに興味があったんですね。IT・パソコン系の雑誌ライターになったのが1997年で、ちょうど雑誌が一番売れていた時期ですよね。ライターにとっても一番いい時代で、仕事もあって、書