高齢者が戸建てではなく賃貸に住む場合、「年齢制限」が待ち受ける。埼玉県在住の80代男性はこう語った。 「妻に先立たれ、広い家に1人で暮らすのが寂しくて戸建ての自宅を手放し、マンションを借りようと思ったのですが……。どの不動産屋でも“お貸しできる物件が見当たらない”と言われるばかり。 1か月以上探し続けて、あるマンションのオーナーが承諾してくれたのですが、『あなたの子供さんが週に2~3回、様子を見に来るなら貸します』という条件を出されてしまった。仕方なく子供に頼み込み、ようやく借りることができたのです」 NPO法人「住宅ローン問題支援ネット」代表で不動産コンサルタントの高橋愛子氏が解説する。 「賃貸契約は、一般的には70歳を超えるとかなり難航します。そのくらいの年齢になると、たとえば家の中で孤独死するリスクも高くなる。そうなった場合、次の入居者に貸すときの家賃を下げざるを得ないケースもある。
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