新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、世界保健機関(WHO)に注目が集まる。ただ、WHOの発表資料をつぶさに見ていくと、首をかしげざるを得ないことが少なくない。「Tedros事務局長は中国寄り」とも指摘される中、英Oxford大学の研究者が感染症のデータ源からWHOを外すなど、事実上のシカト宣言まで飛び出した。世界的な大流行が拡大する中、信頼できるデータがどこにあるのかを検証した。 「あれ?」──世界保健機関(WHO)が毎日配信している「Coronavirus disease situation reports」を眺めていたとき、思わず目が留まりました。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界的に注目され始めた1月中旬から、WHOは土日も含めて毎日欠かさず感染状況を公表してきました。各国の報道機関などが提供している新型コロナの感染マップも、大半はWHOのデータに依存しています。
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