エコカー補助金の終了に伴う反動減で自動車の国内販売が低迷する中、低価格で燃費に優れた軽自動車は絶好調だ。平成25年の年間販売台数は、これまで過去最高だった18年の約202万台を7年ぶりに更新する可能性がある。来年4月の消費税率3%引き上げを前に、駆け込み需要も始まっている。さぞかし業界全体が潤っているかと思いきや、下請けの部品メーカーの収益は逆に悪化しているとか。果たしてその理由は…。低価格・低燃費がウリ 「まるで打ち上げ花火のような飛躍的な伸び。稼ぐのは今でしょ」 大手自動車メーカーの幹部は、軽自動車市場に期待をかける。 ガソリン価格が高騰する中、普通乗用車より燃費性能に優れ、税金など維持費が安い軽自動車の伸びは目覚ましい。 事実、新車販売全体に占める軽自動車の割合は10年前の約35%から、今では40%を上回るほどだ。24年の軽の販売台数は前年比30.1%増の198万台、25年は200万