西武ホールディングス(HD)が埼玉県所沢市で開いた定時株主総会は、午後3時すぎに、所要時間4時間50分で閉会した。筆頭株主である米投資ファンドのサーベラスが経営陣と対立して提案した役員人事案などはすべて否決、会社側が提案した議案3件(配当、取締役、監査役)は可決された。 今回の総会は会社側の勝ちとなったが、5月に実施した株式公開買い付け(TOB)でサーベラスの保有株比率は35.48%(議決権ベース)と3分の1超となり、早期にサーベラスが反撃してくる可能性がある。 総会はやや開始が遅れて午前10時13分に始まり、サーベラス社と西武HDの会社側の舌戦が続いたほか、一般株主も加わって、5時間近くのマラソン総会となった。