高級魚クロマグロが、このままでは庶民にとってますます高嶺(たかね)の花になってしまうかもしれない。 日米などの科学者や政府関係者でつくる国際機関「北太平洋まぐろ類国際科学委員会」が、太平洋のクロマグロについて漁獲量削減などの強力な資源回復策導入を勧告する報告書をまとめた。 関係国は年末に開かれる資源管理機関の「中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)」の総会で対策をまとめる。厳しい規制導入は避けられず、クロマグロの最大の漁獲国で最大の消費国である日本は当然、最大の責任を負うことになる。 漁獲過剰に伴うクロマグロ枯渇の危険性は以前から指摘されてきたことだ。各国は「漁獲量を2002~04年水準より増やさない。未成魚の漁獲を同水準より減らす」との暫定的な措置を決めているが、資源管理は進んでいない。それどころか日本の漁獲量は11年には前年比の1・5倍に増え、02~04年平均を超えてしまっている。
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