台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業との出資交渉中に、韓国・サムスン電子への第三者割当増資を発表したシャープ。その背景には、シャープの「アップル専用工場」での“生産停止”があった――。 アップル専用工場が“停止”へ 2月末、シャープの亀山第1工場で、「アイフォーン5」用液晶パネルの原材料投入が止まった。遠くない時期にパネル生産はいったん停止する。 亀山第1工場は、アップルが約1000億円を負担して生産設備を入れた「アップル専用工場」である。生産品目は、昨年9月に発売となったアイフォーン用パネルのみ。本来であれば、利益率の高いビジネスである。「かなりの痛手だ」。シャープ関係者は唇を噛んだ。 同じくアイフォーン5向けパネルを造っているジャパンディスプレイ、LG電子も影響を受けている(原材料投入を停止するかどうかは、在庫状況を含めた各企業の判断となる)。 2012年10~12月期、シャープは5四半期ぶ
iPhoneを扱うライバル企業への顧客流出で苦戦が続くNTTドコモについて、親会社である「NTT」の鵜浦博夫社長は、販売戦略の見直しが必要だという認識を示しました。 NTTが6日発表した去年4月から12月まで9か月間の決算は、子会社のNTTドコモがiPhoneを扱うライバル企業との顧客獲得競争で苦戦していることを背景に、営業利益が前の年の同じ時期に比べて1.6%減少して9932億円となりました。 ドコモの苦戦について、NTTの鵜浦社長は、iPhoneを念頭に「“大きなブランド”に苦戦している状況は今も変わらない。新しい商品で善戦しているのもあるが、販売戦略は変化の時期にそろそろ来ている」と述べました。 そのうえで「私自身はユーザーのニーズに応えることも必要だという思いでドコモと意見交換している」と述べ、iPhoneを取り扱うかどうかも含めて販売戦略を見直すことが必要だという認識を示しました
アップルに部品を提供する日本のメーカーから、同社の成長の陰りを指摘する声が出始めている。 TDKの上釜健宏社長は31日の決算会見で「北米メーカーのスマートフォンの台数が予想に比べ半減している」と明かした。「社名は言えないが、世界2強の一つ」としており、iPhone5を指したとみられる。13年3月期の営業利益が前回予想より220億円目減りする見込みという。 村田製作所の藤田能孝副社長も、31日の決算会見で「iPhone5減産の影響は」と質問され、「個別のお客様については言ってはいけないが、世の中で言われている通り」と述べ、計画より減産していることを認めた。アルプス電気の米谷信彦専務も「スマホ向けの製品が期待どおりに伸びなかった」と述べ、13年3月期の業績を押し下げる一因に挙げた。 関連記事米アップル時価総額で首位陥落 NY市場で株急落(1/26)米アップル、純利益伸び悩む 12年10〜1
アップル依存に不安、揺れる部品メーカー、うまみもリスクも大きい両刃の剣(1) - 12/09/24 | 12:05 ついに発売された米アップルの最新スマートフォン「アイフォーン5」。シリーズ累計販売台数が2億5000万を超えるお化け商品を支え、好業績を謳歌してきたのは日本の電子部品メーカーだ。だが、アップルへの依存が高まる中、リスクも顕在化してきた。 アイフォーン5発表の前日、9月11日に東証マザーズを上場廃止となった企業がある。 中堅電子部品メーカーのシコーだ。同社は8月10日、負債総額85億円を抱え、東京地裁に民事再生法を申請。同日会見した白木学社長は 「昨年9月、スマホのモデルチェンジを機に大口受注が突然なくなった。2カ月半後に同じ会社から別の大口注文が入ったが、今度は中国工場の人員を短期間で集めるために多大なコストがかかってしまった」と、無念の表情で経営悪化の一因について述べた
iPhone5発売当日、開店直後のアップルストアに笑顔で入店する人たち=東京都中央区で2012年9月21日午前8時1分、猪飼健史撮影 米アップルのスマートフォン(多機能携帯電話)の最新機種「iPhone(アイフォーン)5」が21日、発売された。ソフトバンクモバイルとKDDI(au)ともに、初期入荷分が初日で完売する好調な滑り出し。アイフォーン5は部品の多くが日本製で、日本の部品メーカーには朗報だ。一方で、国内携帯電話メーカーには逆風となりそうだ。【大久保陽一】 ◇携帯メーカーは逆風 米調査会社IHSアイサプライの推計では、アイフォーン5の液晶パネルはシャープ、韓国LG電子に加え、ソニー、東芝、日立製作所のパネル統合会社「ジャパンディスプレイ」の3社が供給。最大手の韓国サムスン電子が、アップルとの特許訴訟の影響で「締め出された」(部品大手)。前機種の4Sは1億台以上を販売。部品原価は188ド
米iFixitが9月20日(現地時間)、予告通り発売されたばかりの米Appleの「iPhone 5」を解剖した。34ステップにも上る多数の写真入り分解マニュアルはこちら。なお以下の(Step○)は分解マニュアルの該当部分を指している。 うわさ通り、日本製の部品が多く使われていることが分かった。バッテリー(Step 9)とカメラ(Step 31)はソニー製、1GバイトのRAMはエルピーダ製(Step 16)、Wi-Fiモジュールは村田製作所製(Step 15)だ。なお、NAND Flashメモリは韓国SK Hynix、LTEモデムは米Qualcommの製品だった。 ホームボタンの設計が新しくなっており(Step 28)、ボタンの寿命は長くなり、修理もしやすいはずだとiFixitは評価している(iPhoneのホームボタンが反応しにくくなるのはユーザーの間では有名な話だ)。 筺体の傷付きやすさに
米Apple社の新型スマートフォン「iPhone 5」の販売が9月21日に始まる(関連記事)。事前の予想通りのスケジュールとなったが、部品・材料メーカーにとっては事業を計画通りに進められないリスクが残っている。タッチパネル内蔵ディスプレイとして使われる新型パネルの出荷が、当初計画より大幅に少ないのだ。部材調達のボトルネックによってiPhone 5の生産台数が減って電子部品市場に悪影響を及ぼす恐れがある。ドイツ証券の中根康夫氏とIHS iSuppliの南川明氏、IHS DisplaybankのHarry Kim氏に聞いた。韓国Samsung Electronics社との特許係争の影響に対する見方も求めた。 まずはTech-On!の人気コラム「台湾・中国 中根レポート」を連載中の中根氏に聞いた。 「iPhone 5」の出荷台数は、小売店への引き渡し(セルイン)ベースで、米Apple社が当初に計
これまでスポーツ用シューズは多くのパーツが縫製されてできていた。例えばナイキの人気モデル「エアペガサス」は37のパーツが組み合わされている。ところが新商品はたった2つだけだ。 というのも、シューズとしては初めて1本の糸でニット(編み込む)することに成功したからだ。 2つのパーツというは靴底と上部だけという意味だ。しかも市販のランニングシューズとしては160グラムという超軽量化に成功している。 ナイキジャパンの広報担当者は「まず軽量化に力点を置きました。4年の歳月を費やし、とにかくいい物を作っていこうという姿勢の表れが新商品です」と説明する。 会社側は糸の材質や製法の詳細を明かさないが、ニットであっても温度変化や風雨への耐久性は問題なさそうだ。ロンドン五輪ではケニアや米国のマラソン選手が履くことがすでに決まっている。 岡山に本社を置くアパレル企業タカラの米倉将斗専務取締役は、ニットとしての斬
なぜiPhoneもiPadも中国で作られるのか? 実は他国では製造しにくい意外な現実も...2012.02.01 11:005,405 湯木進悟 もしや日本国内でも状況は同じ? このところ米国では新たな雇用創出を目指して、例えば、アップルなどのメーカーがiPhoneやiPadなどの製品を、中国の工場ではなく、米国内で製造する体制を作ってはどうかという意見が強まったりもしているようですが、単に労働コストの問題だけじゃなくって、かなり別の意味でも実現は困難な厳しい現実が存在しているようですよ。 米国ではなく中国の労働力を用いることで非難されるべきではないと思う。なぜなら、米国内で必要なスキルを備えた人材を見出そうとしても、このところ才能豊かな若者が枯渇してきているからだ。熟練した技術を有する従業員を確保しようとすると米国では行き詰まり、中国では豊富に確保することができる。 こんなふうにあるアッ
携帯電話事業参入から5年。キラー端末である米アップルの「iPhone」と、格安な通話メニュー「ホワイトプラン」で常に加入者獲得でトップを走ってきたソフトバンクに転機が訪れている。今年10月、ライバルのKDDIが「iPhone 4S」の販売に参入し、ホワイトプランもようやく他社に追随されはじめた。一方で、震災後のエネルギー政策の混乱を目の当たりにして、電力事業への進出を表明するなど、話題の提供にも事欠かない。 孫正義社長率いるソフトバンクはこれからどんな針路を取るのか。日経ビジネスは11月21日号で特集「ソフトバンク~孫正義、試される突破力」を組み、次の一手を探った。 この企画と連動し、今日から3回にわたり、2時間近くにわたる孫社長へのインタビューの詳細をお伝えする。 いま最も注目を集める経営者の視線の先にあるものは? (聞き手は山川龍雄・日経ビジネス編集長) ―― ソフトバンクが独占販売し
コンテンツブロックが有効であることを検知しました。 このサイトを利用するには、コンテンツブロック機能(広告ブロック機能を持つ拡張機能等)を無効にしてページを再読み込みしてください。 ✕
ソフトバンクと孫正義の嘘・騙し・詐欺・誹謗中傷を徹底的に追及するブログです。つながりにくさも料金の高さもブッチギリNo.1のソフトバンクに、皆さん心当たりありませんか? 様々な情報をお伝えしていきます。 iPhone4Sが発売されてから・・・いや、auがiPhoneを販売し出してから、Appleとソフトバンクの本当の関係が浮き彫りになってきたようです。 Appleがソフトバンクにブチ切れてるかも知れない話 http://togetter.com/li/208693 iPhoneを修理に出したら「債務不履行」になるソフトバンク http://togetter.com/li/209135 何が問題なのか? 見ていきましょう。 -- スポンサードリンク -- Appleがソフトバンクにブチ切れてるかも知れない話 - Togetter まずこちらから。 iPhone4Sの初期不良(恐らく外装の初期
アップルの創業者スティーブ・ジョブズ氏の遺産となった新型スマートフォン「iPhone4S」。追悼ムードも加わり、10月14日の発売から3日間で、販売台数は400万台を超えた。これは前機種「iPhone4」の発売3日間の記録170万台を大きく上回り、電話機関連で過去最高の販売ペースとなっている。 ハイテク分野で圧倒する台湾メーカーの存在 快進撃を続けるアップルの大ヒット商品の生産は、台湾メーカーが支えている。この「iPhone4S」や「iPad2」の本体は、鴻海(ホンハイ)精密工業(Hon Hai Precision Industry Co.Ltd:通称フォックスコン)が量産している。多くの部品も台湾製だ。次世代プロセサの「A6」は、TSMC(Taiwan Semiconductor Manufacturing Company Ltd:台湾積体電路製造)が受注する公算が高くなっている。 ハイ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く