人間的で「アナログ」な側面が大きいスポーツに、プロアマ問わず「デジタル」なIT(情報技術)が入り込んでいる。一部の競技では従来のセオリーを覆したほか、人間では不可能なことを補うようになった。 プロ野球やバレーボールでは、選手の一挙手一投足をコンピュータに入力し、このデータを分析して作戦を立てることが当たり前になっている。テニスでは、イン/アウトの判定に複数のカメラでボールの軌道をとらえる技術を取り入れ、それを公式ルールに組み込んだ。 本特集では「スポーツ統計分析の威力」「機械判定がもたらした変革」「使い心地を数値解析した用具開発」「ソーシャルを活用した競技振興と選手発掘」というポイントからスポーツ競技をITがどう変えているかを紹介する。別の視点から眺めることで、見慣れたスポーツが全く違うものに映るはずだ。