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山形浩生に関するwalwalのブックマーク (45)

  • IS-LMの発端:ヒックス「ケインズ氏と『古典派』たち」 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    ベネチアの運河のほとりで、趣味の翻訳の続き。これぞIS-LMモデルの出発点。 J. R. ヒックス『ケインズ氏と「古典派」たち』 ほとんどの人はヒックスの原論文を読んだことがないはずなので。しかしこれでわかること。 ヒックスもちょー性格わりぃ。特に冒頭部分のぶちかまし方は……陰湿な日の風土なら一斉ハブ攻撃レベル。 もっとケインズ様マンセー論文だと思っていたら…… ケインズがこれを見て「古典派の扱いがよすぎる」と文句を言ったのもよくわかる。 しかしこのまとめは見事。ヒックス、天才。やはり歴史に残る名論文だと思う。 で、その後ヒックスが、このすべてを否定したとかいうIS-LM: An Explanation (1980) が読みたいんだが、どっかに転がってないものだろうか? jstorとかにあるはずなんだけど…… 付記:……と書いたら、すかさずこっちに転がってきた。TNX!! うーむ、ケイン

  • ケインズ「一般理論」山形浩生訳(部分):新しい、英語知ってる、原文に忠実。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    ホント、みんなケインズの英語が名文すぎるとか実に難解だとかなんとかいうけど、ふつうだよ。当時の人の多くはああいう書き方したんだよ。マーシャルとか読んでごらんよ。みんな、自分の英語力がないのをごまかそうとして、わかりもしないのに美文だとか言ってるだけ。 すでに要約は一通りあげたけど、そんなに難しいと思わなかったし、普通に訳してみたよ。古くてうだうだしい感じを吸収するために、ですます調にしてみた。関係代名詞で長くだらだらつなげる文章は、遠慮なくぶった切った。でも、ケインズなんてこんなもんだよ。 ケインズ『雇用、利子、お金の一般理論』山形浩生訳(全訳) (pdf 780kb) これまでの訳は、英語経済学もよくわかってないやつが、もったいつけてむずかしく訳そうとするから難しくなってただけの話なんだよ。 まあこの調子で全訳あげるかどうかもわからないけど(スミスとマルクスも途中なんだよなあ)……とい

  • Irresponsible Rumors 2011

    最近の噂 風の噂ではございますが…… なお、リンクする場合には各コメントの日付のあとにある「id」をクリックすると、そのコメントのユニーク id が url 欄に表示されるぞ。 2011/10 ラオスにきたら、いつも使っている携帯電話がつながったりつながらなかったり。SMSも送れなかったりする。するとカウンターパートから連絡がきて、今使っている携帯電話(TIGO 改め Beeline) を換えろという。TIGO から他のキャリアの電話につながらなくなっているから、といって。なんじゃそりゃ。 TIGO の機械の故障らしい、と言われたんだが、調べてみたら、なんと TIGO が(おそらく Beeline に買収/改名する過程で)協定破りのプロモーションをやって、それに対して他の携帯会社が制裁措置として、TIGO/Beeline への回線接続を切ったんだって。ひでえ。協定破りって、少しお得なプラン

    walwal
    walwal 2011/07/17
    書評欄の改善案。
  • 新幹線を運転、人妻、カツ丼 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    なんだか新書シリーズを出しているメディアファクトリーが、出す新書を送るので、ウェブなどでコメントしてくれ、とのこと。ほめる必要はないとのことなので、ここでやることに。特にお金はくれないとのこと。

    新幹線を運転、人妻、カツ丼 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    walwal
    walwal 2011/07/14
    メディアファクトリー新書のコンセプトは読み捨てなのかφ(..)メモメモ/まあ、良い言葉を使えば気軽に読めて時間をつぶせますよと言うことかなw
  • 【劇場トークショーご報告】評論家兼エコノミスト・山形浩生さん - 『ヤバい経済学』オフィシャルブログ

    6月10日に新宿武蔵野館にて評論家兼エコノミストの山形浩生さんのトークショーを開催致しました。 「経済学を学んだら儲からない?」と題して、経済学の視点から映画の内容を踏まえてたっぷりと語ってくれました。 ------------------------------------- どうも。山形浩生です。頂いたお題は「経済学で儲かるか」っていう話なんですけど、まぁ儲からないっていうのが答えです。株式市場分析で有名なユージン・ファーマっていう経済学者がトレーダーに「そんなに頭いいんならなぜ金持ちになれないんだ?」と聞かれ、「金持ちだからって頭良くないのと同じ理由だ」と答えた。経済学という学問がわかっていてもなかなか儲けることはできないわけです。経済学の大半は、なぜ儲けられないのかという分析なんです。その一方でユージン・ファーマは効率的市場仮説(ニュースや材料は全て株価に織り込まれており、株

    walwal
    walwal 2011/06/17
    気軽にトークショーに行ける場所に住んでいないので、こういうまとめはありがたい。
  • 得体の知れない復興構想会議/山形浩生(評論家兼業サラリーマン) (Voice) - Yahoo!ニュース

    ◇会議なしでも大枠はみえている◇ 震災から丸1カ月が過ぎて、被災地の支援活動や大量の募金など、力づけられる話はたくさん聞いた。一方で、社会的な影響力をもつ人びとが、パニックやデマの片棒担ぎを演じて失望させられるケースも、これまた多い。とはいえ一時の混乱を経て、いまや東北では復興の槌音高く……といった話を今回は書けるものと思っていたのだが。どうもその状況がよくわからない。現場ではもちろんいろいろ活動は行なわれているけれど、その中身や全体像があまりみえてこないのだ。 そして首相その他は原発にばかり気を取られ、被災地支援はお留守のようだ。珍しく復興絡みの話と思ったら、これが得体のしれない復興構想会議とやら。初会合などでは梅原猛がお気楽な文明論を語り、五百旗頭真は中身も決まらないうちに復興税の新設を主張。なんですか、これ。 ホント、そんな会議なしでも、いまやるべきことの大枠はみえているのでは

  • hotWIRED Column Index

    hot WIRED での各種おしごと hotWIRED での仕事って、なんかありそうで少ないなあ。ほかにも話はときどきあったのに、なんかどれもぼくがきちんと返事できなかったりでうやむやになってる。 蛇足ながらぼくはここの極端なデザイン重視のページづくりがどうも好きになれないんだけれど、最近テキストだけのバージョンもつくるようになっていて、そっちはすっきりしていてとてもきれい。 1997 年 09.22 号(創刊号):Freeware Mind これは前からやりたいと思っていた仕事。最初、『ワイアード』でちょっと様子を見たんだけど、モノにならなかった。それがある日突然「ストールマンのインタビューしない?」と向こうから言ってきた。わぁ、偶然っておそろしい。で、「どうせならリーヌスにも話をきくべ」と持ちかけて、最初の腹づもり通りのものを実現。結果的に、世界的に有名なインタビューになって、あちこち

    walwal
    walwal 2010/03/27
    ホットワイアードのサイトが消滅して結構たつので、再びコラムが読めるのはありがたい。
  • クルーグマンの景気回復対策:山形浩生(評論家兼業サラリーマン)(Voice) - goo ニュース

    クルーグマンの景気回復対策:山形浩生(評論家兼業サラリーマン) 2008年11月27日(木)07:40 経済学は役立たずか アフリカの奥地に2週間出張しているあいだに、世界は一変していた。ダウは9000ドルを割り、日経平均はなんと7000円台! 執筆時点でまだ世界の金融業界は大激震の最中で、何がどうなるやらわからない。従来の資主義は崩壊だといった極論も聞かれ、これを予見・阻止できなかった経済学は役立たず、というような論調すら一部には見られる。 さて、もちろん経済学は完璧じゃない。でもそれを改善し、広げようとする努力は絶えず行なわれている。その好例が、金融市場暴落とほぼ同時にノーベル記念経済学賞を取ったポール・クルーグマンの業績だ。彼がノーベル賞をもらったのは戦略的貿易理論のためだ、という紹介がされているけれど、おそらくそれでは何のことかわからない人がほとんどだろう。それは簡単にい

  • 『地球と一緒に頭も冷やせ!』とは?――訳者・山形浩生氏に聞く

    『地球と一緒に頭も冷やせ!』とは?――訳者・山形浩生氏に聞く:洞爺湖サミット直前だからこそ読んでほしい(1/2 ページ) 洞爺湖サミット直前。テレビ番組はエコ特番を流し、新聞は企業や団体がいかにCO2の削減に力を入れているかを報道している。しかし、改めて考えてほしい。「僕らは何のためにCO2を削減しようとしているんだっけ?」 おそらくほとんどの人は、「温暖化が進むと地球は危機に陥るから、CO2を頑張って削減しなくてはならないのだ」と刷り込まれている。まずCO2削減という“目標ありき”なのだ。CO2削減には莫大なコストがかかる。しかし、削減の目的や費用対効果について、僕らはきちんと検討したことがあっただろうか? ビョルン・ロンボルグ氏の著書『地球と一緒に頭も冷やせ!』は、そんな感情的な方向へとミスリードされがちな温暖化の議論に、文字通り冷や水を浴びせるような内容となっている。 「温暖化が進

    『地球と一緒に頭も冷やせ!』とは?――訳者・山形浩生氏に聞く
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    walwal 2008/07/06
    最近メディア(特にNHKで)で環境関係の番組を見るのだが、そうか洞爺湖サミットが近いせいか。
  • イケア (IKEA) の企業構造について:追加コメント

    まったくきみたちは世話がやける:イケアの企業構造は、そんな人倫にもとる代物ではないのですよ (Part 1) 山形浩生 (hiyori13@alum.mit.edu) イケアは、異様な企業構造で税金回避をするのはちょいとアレではありますが、それは事業の善し悪しとは関係ないし、儲けの源泉でもないのだよ。 なんかイケアの企業構造を説明したあのエッセイは、はてなブックマークでも結構な人気で訳者/解説者冥利に尽きるんだが、どうもその反応を見ると必ずしもきちんと理解してもらえていない部分があるらしい。 特に、絶対にやってはいけないまちがいをしている人を結構見かける。「イケアはこんな手口を使ってるから儲かってるのか!」と思った人が結構いるようなんだ。「連中はこんな不当な手を使って儲けてるのか、汚いぞ!」と思った人とか。「イケアの暗黒部分」とか「これはひどい」とかいうコメントが結構ついているじゃないか。

    walwal
    walwal 2007/06/05
    こちらも
  • 組み立て式会計:イケア (IKEA) の不思議な企業構造

    (The Economist Vol 379, No. 8477 (2006/5/13), "Flat-Pack Accounting," pp. 59-60) 山形浩生訳 (hiyori13@alum.mit.edu) ゲイツ財団なんか忘れよう。世界最大の慈善団体はイケア (IKEA) の所有者でもある――そしてインテリアデザインにご執心だ。 イケア (IKEA) で買った組み立て式家具を組み立てるほど頭にくる作業はなかなかない。だが、この世界最大の家具小売企業の会計を連結するのに比べれば、家具の組み立て作業ですら簡単なものだ。イケアの実に見事な小売り方式については、すでにいろいろ文献がある (訳注:かなりぬるいが「イケアのローコストの秘密」などをどうぞ)。弊誌は、それに負けず劣らず驚異的な同グループの財務について調べてみた。 そこから見えてくるのは、各国の法制度のちょっとした歪みを抜け

    walwal
    walwal 2007/06/05
    ブックマークし忘れていたようなので、いまさらながらブクマ
  • やっぱり貧乏人は合理的でないのかもしれないよ。

    (The Economist Vol 383, No. 8526 (2007/04/28), "Economic Focus: Another day, another $1.08," p. 90) 貧乏人は減りつつあるし、その貧乏にでさえ選択の余地はある――最善の選択をするとは限らないかもしれないけれど。 今月、世界銀行は、一日一ドル以下で暮らす人の数が 2004 年には 9.86 億人だったと発表した――これはそうしたひどい状態で暮らす人の数が 10 億人を下回った初めての年となる。世界銀行の極度な貧困の定義は、明快で単純で、dollar a day と d の続く頭韻にさえなっている。Journal of Economic Perspectives最新号で、マサチューセッツ工科大のアブジット・バナジーとエスター・デュフロは、これをレトリック的な名作と呼んでいる。だがこれはそんなにいい

  • 山形浩生 の「経済のトリセツ」  Supported by WindowsLiveJournal - クイズ:経済学者3人にきいてみました。

    生産性の議論が勝手に終わったことにされてしまった(でもなんか続いているようだ)、ちょいと寂しい山形@ガーナです。が、It ain't over till it's over ということばもございます。もう少し続けるよ。 ただ、理論的にはぼくはこれ以上言うことがない。池田くんの議論(の変な部分)はご自身のコメント欄で論破されている。ぼくのほうも言うべきことはすべて言っているので、これ以上の理屈で何を言っても、いままでの説明を繰り返すしかない。これまでの話で理解できなかった人は――そしておそろしいことに池田くんの議論に納得してしまった人は――それではまったく追加の判断材料を得られないだろう。 唯一言うとすれば……池田くんはしつこく、同じ経済の中での格差の話をしている。同じ経済の中での賃金差は、平均的な生産性では説明できない、と。はい、その通り。でもそれが何か? ぼくは最初から、同じ経済の中での

    walwal
    walwal 2007/02/19
    本筋とは関係ないけど、海外の経済学者って気さくな人が多いのかなぁ?
  • 山形より上手でていねいな説明をごろうじろ。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    ガーナはネットがダイヤルアップしかないよう! 21 kbps しか出ないよう! ブチブチ切れるよう! 一年前から状況がまったく改善されてないよう! そんなこんなで、その後の展開を全部は見きれてないけど、池田くんの言う「メカニズムがない」というのがそういうレベルの話だとは思いもよりませんでしたよ。それに対する説明としては分裂かんちがい劇場の図解を読んでおいてください。I couldn't have said it any better. 付け加えることはほとんどありません。これでも池田くんが説得されるとは思えないけれど、たぶん半年くらいして別の議論をしているときにハタと思い当たって赤面したりしてくれるといいな。 あと、野次馬諸君のなかで外貨がどうしたこうした言ってるおばかさん、外貨なんてまったく関係ありませんよ。これも分裂かんちがい劇場をよく読めばわかりますので。 すみませんねえ、来なら楽

  • 生産性の話の基礎 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    「ゴッドランドの経済学」で生産性の話を書いて、インドから戻ってきてみると反応がいろいろついてた。この連載はその意味で毎回楽しいね。もちろんそれが楽しいのは、読者のみなさんが有益で生産的な議論をいろいろ展開してくれるから……ではない。はてなブックマークにしてもトラックバックにしても、多くは単なるバカと無知の表明にすぎないものばかり。ぼくがまったく考えなかったような論点を指摘してくれるものなんてほとんどありゃしない。きみたち、ワタクシを震撼させるような議論ができないのかね!! ……って、できるわけがない。だってぼくが書いていることは経済学のほんの基礎の基礎で、考えられる反論や揚げ足取りはもう過去 100 年以上で出尽くしてるんだもん。でも、それはそれでありがたいのだ。というのも、何をぼくが説明しなきゃならないかがかなりよくわかるし、その説明内容がかなり基礎的なものでいいことが見えるからだ。 そ

  • 過剰なる甘さに飽いて

    過剰なる甘さに飽いて:二世紀前の反グローバリズムとフェアトレード (The Economist Vol 381, No. 8509 (2006/12/23-2007/1/5), "Sick with excess of Sweetness" pp. 95-6) 山形浩生訳 (hiyori13@alum.mit.edu) 歴史は繰り返す:反グローバリズムやフェアトレードもまた繰り返しなのです。 詩人に甘さはつきもの。少なくともギリシャ人たちはそう思っていた。ホメロスは、ゆりかごにいるときに、唇をミツバチになでられた。プラトンは、詩人たち自身がミューズの庭園で蜜を集めるハチなのだと考えた。だからホメロスとプラトンの両方を愛好し、自分自身も傑出した詩人であったパーシー・ビッシュ・シェリーが極度の甘党だったのも、驚くには値しない。 シェリーは乾燥スモモ、イチジク、リンゴ、オレンジが大好きだった。ジ

    walwal
    walwal 2007/01/08
    歴史は繰り返すというが…なるほど。
  • 「買い物かごで投票?」 よりフェアトレードの部分を抜粋

    (The Economist Vol 381, No. 8507 (2006/12/09), "Voting with your trolley" p. 69) 山形浩生訳 (hiyori13@alum.mit.edu) フェアトレード製品は問題を悪化させるし、まずいし、そもそも来の目的を果たしていない。 (有機品の部分は割愛) じゃあフェアトレードはどうだろう。「フェアトレード」商標ラベルを認証発行する FLO インターナショナル (Fairtrade Labelling Organizations International) のウェブサイトによれば「伝統的な市場がどんなに不公正なときでも」生産者が公正な価格を受け取れるように保証することで「低価格の不正」を是正するのがフェアトレードの狙いだ。これは要するに、ある一定の労働と生産基準さえ満たせば、市場価格より高い「フェアトレード」価

  • スターバックス VS エチオピア

    (The Economist Vol 381, No. 8506 (2006/12/02), "Storm in a Coffee Cuo" pp. 72-3) Photo by ShelbieMyLove 山形浩生訳 (hiyori13@alum.mit.edu) スターバックスは、エチオピアのコーヒー豆商標をめぐって交戦中なのだ。 コーヒー好きの人々は、しだいに朝のグランデ・スキニー・ラテを苦い社会的不正の追加ショットなしで飲みたいと思うようになっている。大成功をおさめている「フェアトレード」ブランドは、コーヒー中毒者たちに良心の呵責なくコーヒーを飲めるようにしてくれる。このコーヒーを作る中で、収奪された農民はいないのだと思えるからだ。コーヒーは、倫理的消費者かどうかを計る試験場となっている。世界的コーヒーチェーンのスターバックスとしても、社会的責任ある企業を誇る以上、開発慈善団体オッ

  • 倫理的な食べ物はかえって有害かもしれない。

    倫理的なべ物はかえって有害かもしれない。 (The Economist Vol 381, No. 8507 (2006/12/09), "Good Food?" p. 10) 山形浩生訳 (hiyori13@alum.mit.edu) 賢いお買い物で世界がよくなると思ったら大間違い。かえって悪くするかもしれませんぞ。 「政府が動くのを待つ必要はありません……フェアトレードがすばらしいのは、買い物できるということです!」とフェアトレード運動の代表者が今年、イギリスの新聞で語っていた。同じように、ニューヨーク大学の栄養学者マリオン・ネッスルは「有機品を選ぶということは、農薬の少ない、土壌の豊かな、水のきれいな地球に投票すると言うことなのです」と論じている。 買い物こそが新しい政治だという発想は、確かに魅力的だ。投票箱なんかどうでもいい。買い物かごで投票しようというわけだ。選挙はあまり頻繁に

  • 山形浩生 の「経済のトリセツ」  Supported by WindowsLiveJournal - アフリカのエイズの新しい分析……それと経済学の何たるか。

    ちょっと間があいたので、他人のふんどしで相撲をとろう。 経済学お金だけの学問じゃない。 今年の経済書で、話題性から見てもおもしろさから見ても重要性から見ても、ぼくはレヴィット&ダブナー『ヤバい経済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検する』がダントツだったと思う。その重要性その他(そしてそれについてまるっきりピンときていないとおぼしき業界への不満)は、『論座』の書評に書いた。経済学は経済成長ばかり重視するとか、それ以外のものを見ていないのではないかとかいったことを、何やら大発見のように言い立てる人は、素人ばかりでなく、実は経済学のかなりえらい人でも(救われないことに)結構いる。そしてその指摘自体はまちがいじゃない。経済学に限らず、あらゆる分野において、新しい領域を切り開ける人は少なくて、たいがいの人はすでに確立されているもののちょっとした変奏しかできない。お金は数値化できるし、数学の道具立てを

    山形浩生 の「経済のトリセツ」  Supported by WindowsLiveJournal - アフリカのエイズの新しい分析……それと経済学の何たるか。