東京西部を縦に走る間、たくさんの鉄道路線をまたぐことになる。写真は世田谷線のピカピカの新型車両。こういう鉄道と自転車がもっと気軽にリンクするようになれば、都市交通網はますます快適になるに違いない。 山手線の西側の街々を縦に自転車で行ってみようと思うのだ。 誰もがお気づきの通り、東京西部の文化は横ラインで規定されている。とりもなおさず鉄道路線のテイストがモノを言っているわけだ。西武線にはあのライオンマークの西武っぽさがあるし、JR中央線には有名な中央線カルチャーってヤツがある。 たとえば阿佐ヶ谷と高円寺は近い。物理的に近いだけじゃなくてどこか共通点がある。荻窪も、吉祥寺も、中野も、どこか醸し出す雰囲気に共通点がある。市や区は違うのに。何か「中央線っぽい」。 しかしながら、縦に関していうと、随分とカルチャーが違ったりする。同じ区内にあってもそうで、直線距離ではさほど隔てられているとは思えないの
![電車で縦断できない東京西部を行く。自転車らしい発見のある不思議旅。(疋田智)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/27a024935217035fcf008e19ea97b33934f9d22c/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnumber.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F2%2Fe%2F-%2Fimg_2e3a4b3c952307c1a8c992ba8d8fd05d293956.jpg)