「ウエスタン、阪神4-9オリックス」(10日、鳴尾浜) 思わぬ事態が起きた。七回2死。小松の投じた変化球を阪神・陽川がフルスイング。高々と上がった打球は、三塁側の約50メートルの防御ネットを越えた。次の瞬間、「ガシャン」という衝撃音が響く。特大ファウルは三塁側ブルペン裏の街灯を破壊した。 さらに、砕けたガラス片は、すぐそばに止めてあったベンツへ大量に飛び散った。なんと…その車の主は、投げた小松だった。 試合後、陽川は「試合中にその情報を聞きました」と言葉少な。小松は「打たれた瞬間、僕の車の方にいったなぁと思った」と重苦しい雰囲気だった。 修理費は、阪神が契約している施設傷害保険から支払われる。愛車がレッカー車で運ばれたため、小松は暗い表情のままタクシーで帰路についた。