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読書に関するyomimonoyaのブックマーク (13)

  • 今年の十冊 - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)

    今年はほとんど読書はしませんでした。博士論文を書き上げるまでは仕方ないかとは思いますが、ちょっと悲しい状況です。 藤岡淳子「非行・犯罪心理臨床におけるグループの活用: 治療教育の実践」 非行・犯罪心理臨床におけるグループの活用: 治療教育の実践 作者: 藤岡淳子出版社/メーカー: 誠信書房発売日: 2014/04/15メディア: 単行この商品を含むブログ (2件) を見る 今年は、島根あさひ社会復帰促進センター(PFI刑務所)を、講師として二度訪問しました。修復的司法の講義をしたあとにグループワークをしたり、性暴力プログラムに参加したりしています。藤岡さんのプログラムを進める中心メンバーで、刑務所での実践もこのでは報告されています。藤岡さんは一対一のカウンセリングではなく、同じ経験をしたメンバーが経験を共有していくグループでの教育を中心に据えています。「正しい教師」が教えるのではなく、

    今年の十冊 - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)
  • まどの一哉 「絵空事ノート」

    「ボディ・アーチスト」 ドン・デリーロ 作 (新潮社・上岡伸雄 訳) 夫を亡くしたボディ・アーチスト(パフォーマー)の彼女。自分以外誰もいないはずの家に一人の少年が隠れ住んでいた。時間の感覚を持たない特殊な少年との交流は? 極めて珍しい設定の小説。しつこいくらい綿密な夫婦二人の朝シーンから始まるが、すぐさま夫が自死した後の時間へと移る。 家に隠れ住んでいた少年はおそらく知的障害者らしいが、知らずに聞こえていた夫婦の会話をよく覚えていて、そっくりの声色で再現することができる。しかしこれは彼にとって意図的なものではない。ほとんど喋らない彼の発話は文脈というものがなく、時間の前後関係が混乱している。 彼女は亡き夫の声が聞きたいのだ。テープレコーダーを使いながら少年にひとつひとつ言葉を教えるが要領を得ない。未来は過去形で語られ過ぎ去ったはずの出来事が予測される。彼の脳内では意識がひとつの連続する

  • 家庭環境と読書の習慣のこと/図書館となら、できること

    少女:先生のお父様は、最初大工さんで、そのあとを修理する職人さんになられたのでしたね。 司書:ええ。 少女:お母様はどういう方ですか? 司書:元気な人です。子供たちの釣りに〈引率〉を口実に着いてきて、一番夢中になって釣りを楽しむような人でした。 少女:やっぱりが好きな方でしたか? 司書:いいえ。彼女はを読めませんでした。おそらく自分の名前以外は書くこともできなかったと思います。彼女は早くに父親を亡くして、働きに出なければならなかった母親のかわりに、弟や妹たちの世話をしなければなりませんでした。学校は好きでしたが、ほとんど通えなかったと言っていました。 少女:そうだったんですか。 司書:彼女が読むようになったのは、私の父が亡くなってからです。識字教室を探してきて、そこで読むことを学び始めました。「これでやっとお父さんの仕事を読むことができるね」と喜んでいました。もっとも父は洋古書の修繕

    家庭環境と読書の習慣のこと/図書館となら、できること
    yomimonoya
    yomimonoya 2012/06/03
    プリントアウトして子どもにも読ませる。
  • 「キュレーションの時代」の個人的な衝撃 | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ

    3・11震災前と後では、日に住む人の心の持ちようや考え方にーーたとえ自覚はなくてもーー何らかの違いがでてきているのではあるまいか?そんな気がするこの頃だが、ジャーナリスト佐々木俊尚氏の「キュレーションの時代」を、3・11前に大変興味深く読んだ。 今でも、読んだ後の衝撃は変わっていない。しかし、その「衝撃」の大部分は個人的なものである。それでも、同様の思いをもたれた方もいらっしゃるかもしれないので、書いてみようと思う。 このを読んで、第一義的には、「キュレーション」(「無数の情報の海の中から、自分の価値観や世界観に基づいて情報を拾い上げ、そこに新たな意味を与え、そして多くの人と共有すること」-扉の中の文章からー)というアイデアが斬新で、いろいろと考えることがあった。同時に、同氏による日社会の空気(=考え方)のつかみ方に、はっとさせられた。 おそらく、佐々木氏のというのは、メディア関係

    「キュレーションの時代」の個人的な衝撃 | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ
    yomimonoya
    yomimonoya 2011/06/02
    「どうして、自分は「逃げて」しまったのだろう?何故、その場で状況を自分が生きやすいように変えようとしなかったのだろう?」——そのように自ら問うことのできる人は実は稀かもしれない。
  • 「気ちがいども、殺すのをやめて話を始めろ!」とあの人は言った - 虚無回転レシーブ

    デイヴィッド・グロスマンの『死を生きながら イスラエル1993-2003』を読んだ。 死を生きながら イスラエル1993-2003posted with AZlink at 2011.4.20ディヴィッド・グロスマン,二木 麻里 みすず書房 売り上げランキング: 689923 Amazon.co.jp で詳細を見る 著者のデイヴィッド・グロスマンは1954年、エルサレム生まれの作家。二木麻里さんによる訳者あとがきにもあるように、グロスマンは政治的には「左翼」であり、「対立するパレスチナの人びとの世界観をありのままに受け止めて語る」という意味で「イスラエルのユダヤ人としても少数派」に位置するという。 『死を生きながら』は、副題にもある通り1993年から2003年という激動の時期に書かれた手記、新聞などに発表されたエッセイ、日記、公開書簡などから構成されている。1993年といえばパレスチナの暫

    「気ちがいども、殺すのをやめて話を始めろ!」とあの人は言った - 虚無回転レシーブ
    yomimonoya
    yomimonoya 2011/04/20
    「この戦闘は、イスラエル人とパレスチナ人とのあいだでおこなわれているのではない。絶望に甘んじない人びとと、絶望を自分の生き方にしようとする人びとの間でおこなわれているのである」
  • グラン=ギニョル傑作選―ベル・エポックの恐怖演劇 garthさんの感想 - 読書メーター

  • オメラスから歩み去る者たち

    燕たちを飛び立たせる鐘の響きとともに、海辺に輝かしくそびえ立つオメラスの街に初夏の祭りがやって来た。港に係留されたボートの索具は旗で飾られている。赤い屋根と彩られた壁の家々のあいだの路地を抜け、古く苔むした庭園や並木道の通りを抜け、大きな公園や公共建築のそばを過ぎて、人々のパレードが進んでいく。折り目正しい人々――藤色と灰色の格式ばった長衣をまとった老人、真面目な熟練工、赤子を抱いて歩きながら他愛のない言葉を交わす物静かだが朗らかな表情の婦人たち。 別の通りでは音楽のリズムはより速く、銅鑼とタンバリンとがきらめき、人々は踊り始める。行進はダンスとなる。 子供たちはパレードの内外を跳ねまわる。彼らの高い叫び声は、楽器の音色と歌唱の響きのあいだを横切りながら飛んでいく燕のようだ。すべてのパレードが街の北へと向かう。そこはグリーンフィールズと呼ばれる、広大で湿った牧草地だ。澄んだ空気のなかを裸の

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    yomimonoya 2010/09/06
    flurryさん訳。
  • はてなグループの終了日を2020年1月31日(金)に決定しました - はてなの告知

    はてなグループの終了日を2020年1月31日(金)に決定しました 以下のエントリの通り、今年末を目処にはてなグループを終了予定である旨をお知らせしておりました。 2019年末を目処に、はてなグループの提供を終了する予定です - はてなグループ日記 このたび、正式に終了日を決定いたしましたので、以下の通りご確認ください。 終了日: 2020年1月31日(金) エクスポート希望申請期限:2020年1月31日(金) 終了日以降は、はてなグループの閲覧および投稿は行えません。日記のエクスポートが必要な方は以下の記事にしたがって手続きをしてください。 はてなグループに投稿された日記データのエクスポートについて - はてなグループ日記 ご利用のみなさまにはご迷惑をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。 2020-06-25 追記 はてなグループ日記のエクスポートデータは2020年2月28

    はてなグループの終了日を2020年1月31日(金)に決定しました - はてなの告知
    yomimonoya
    yomimonoya 2010/07/11
    これは読んでみたいめもめも。
  • 受難 帰りたくない 少女沖縄連れ去り事件 河合香織

    わたしはこの事件をよくおぼえている。つたえられたあらましがあまりに奇妙だったからだ。行方がわからなくなった、というのがたぶん第一報で、つれさられた、との続報がながれたのは、それからすこしあとだとおもう。報道された断片によれば、被害者は小学5年生、祖父母と叔父と暮らす10歳の女児で、加害者はその近所にすむ40代の中年男。女児がかえってこないので、家族が警察に相談し、逃亡、いや誘拐か、があかるみにでたのだけれど、といっても、どうやら交流は以前からのようで、かれらの小旅行は、今回がはじめてでもないらしい。しかも、おとずれた沖縄で、ふたりは親子だといつわり、男がはたらく運転代行業者の寮に住み込んでいた。それまでの逗留先では、少女がみずから宿帳になまえを記していたという。金銭を管理していたのも男ではなく、女児で、那覇行きのチケットを買ったのも彼女だそうだ。男にたいする少女のふるまいは、傍目にかなり傲

    yomimonoya
    yomimonoya 2010/06/24
    「本当に普通の女の子なんです。特別すれていたり、女を利用してすごい子だと言われちゃうのはかわいそうです。そう言う人がいたら、じゃあ、あなたがその環境で生きてみろと言ってみたい」
  • 『ミリオンダラー・ベイビー』 - セイキキ

    映画の方をずいぶん前に見たことがある。こちらは原作となった小説で、もともとは『テン・カウント』という邦訳タイトルで単行が出ていた。文庫版になって改題された。アメリカでのタイトルはRope Burnsである。著者F・X・トゥールはボクシングのカットマン(止血担当)として活動しており、その経験によってボクシングの表と裏が活写される。そうは言っても、彼はボクシング関係者としても変り種の経歴を持っている。闘牛士を目指していたが挫折し、三度の結婚離婚を経験し、50歳になる間際にボクサーを志し、そしてカットマンとなった。変り種というなら、「ろくに英語もしゃべれない人間もめずらしくない」ボクシング業界で物を書くというのもそうだった。しかし、「まえがき」部分の次の描写を見るとき、彼の経験の真実性が増す。最近のことだが、240パウンドのウガンダ人ボクサーにマッサージをした。彼は英語にスワヒリ語、それに日

  • http://flurry.hp.infoseek.co.jp/200312.html

    yomimonoya
    yomimonoya 2010/03/15
    「僕がここに見るのは、デイヴィッドの「聞き手にトラウマを伝染させること」への欲望である」
  • マイク・レズニック「キリンヤガ」 - スキルズ・トゥ・ペイ・ザ・¥

    キリンヤガ (ハヤカワ文庫SF)posted with amazlet at 10.02.20マイク レズニック 早川書房 売り上げランキング: 92486 Amazon.co.jp で詳細を見る絶滅に瀕したアフリカの種族、キクユ族のために設立されたユートピア小惑星、キリンヤガ。楽園の純潔を護る使命をひとり背負う祈祷師、コリバは今日も孤独な闘いを強いられる…ヒューゴー賞受賞の表題作ほか、古き良き共同体で暮らすには聡明すぎた少女カマリの悲劇を描くSFマガジン読者賞受賞の名品「空にふれた少女」など、ヒューゴー賞・ローカス賞・SFクロニクル賞・SFマガジン読者賞・ホーマー賞など15賞受賞、SF史上最多数の栄誉を受け、21世紀の古典の座を約束された、感動のオムニバス長篇。《裏表紙解説より》 テラフォームされた小惑星:キリンヤガ。元は所謂“文明側”の住人であったコリバを祈祷師とし、彼の導きで、地球で

    マイク・レズニック「キリンヤガ」 - スキルズ・トゥ・ペイ・ザ・¥
  • 伊藤計劃 - ハーモニー - Close To The Wall

    ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) 作者: 伊藤計劃出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2008/12メディア: 単行購入: 50人 クリック: 931回この商品を含むブログ (329件) を見るデビューして一年半の間に三冊の長篇を出したのみで逝去した伊藤計劃の遺作。「虐殺器官」もかなり面白かったけれど、これは前作からさらに先に踏み込んでいる。現実のあり得るかも知れない延長を組み合わせて、妙にリアリティのある近未来設定が面白い。 優しさのファシズム 今作では、人類社会が未曾有の災厄に見舞われ、人間の資源としての希少価値が極端に増大し、結果、各成員の健康維持が社会の至上命題と化した「生命主義」社会が舞台となる。 生命主義とは、「各構成員の健康の保全を統治機構にとっての最大の責務と見なす」ことで、成人を恒常的健康監視システムに組み込むこと、薬剤、医療処置の大量消費システム

    伊藤計劃 - ハーモニー - Close To The Wall
    yomimonoya
    yomimonoya 2009/05/22
    いいレビューだと思う。かなり興味がそそられた。
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