北アルプスの伏流水を利用してチョウザメの養殖をしている岐阜県高山市奥飛騨温泉郷新平湯にある奥飛騨ガーデンホテル「焼岳」(石田清一社長)が、世界三大珍味の一つとされる高級食材「キャビア」の量産にメドをつけた。 すでに全国の有名料亭などから注文があるといい、同ホテルは「奥飛騨キャビアとして売り出していきたい」としている。 キャビアは“黒いダイヤ”と言われ、輸入品は保存のため濃い塩味だが、同ホテルでは、卵巣から取り出したばかりの新鮮さが売り物。本来の甘みやうまみが十分味わえ、1粒約3ミリと大きいため、石田社長(58)は「全国の著名な料亭やホテルから引っ張りだこ」という。 同ホテルでは約4年前にチョウザメの稚魚など600匹から飼い始め、現在では約1万匹まで殖えた。これにより年間約50キロのキャビアが生産できるようになった。さらに今年は、チョウザメ養殖用の室内プール3棟を建設し、年齢や大きさをそろえ