先日ツイートしたニュース、FNN のサイトに上がってました(こちら)。 たまたまニュースを見ていて、「水揚げ量の減少というのは、マアジだけではないんです」「そこには、「黒潮」と「乱獲」という、2つのキーワードが見えてきます」とアナウンサーが解説してたので期待したんですよね。ところがその次に出てきたのが「中国など周辺国の乱獲による資源の減少、稚魚など見境なく、大量に水揚げしてしまう漁法が問題となっているケースも」ですから! 排外主義、レイシズムの芽はいたるところに吹き出しているわけです。
![期待した私がバカだった。 - apesnotmonkeysの日記](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/14d1767bc2b993124e26bb5abeee80f4ef623f53/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn-ak.f.st-hatena.com%2Fimages%2Ffotolife%2Fa%2Fapesnotmonkeys%2F20081226%2F20081226100549.jpg)
先日ツイートしたニュース、FNN のサイトに上がってました(こちら)。 たまたまニュースを見ていて、「水揚げ量の減少というのは、マアジだけではないんです」「そこには、「黒潮」と「乱獲」という、2つのキーワードが見えてきます」とアナウンサーが解説してたので期待したんですよね。ところがその次に出てきたのが「中国など周辺国の乱獲による資源の減少、稚魚など見境なく、大量に水揚げしてしまう漁法が問題となっているケースも」ですから! 排外主義、レイシズムの芽はいたるところに吹き出しているわけです。
時事ドットコム 2014/11/13 「法的拘束力はなし=日中合意文書−岸田外相」 岸田文雄外相は13日午前の参院外交防衛委員会で、先の日中首脳会談に先立って両国政府が発表した合意文書について、「法的拘束力のない文書だ。日中間で現状一致できているものをまとめただけで、国際約束を伴うものではないと認識している」と述べた。 「法的拘束力はない」というこのセリフ、マスメディアや安倍内閣の閣僚から今年何回聞かされたことでしょうか。国連自由権規約委員会の勧告に対して「法的拘束力はない」、人種差別撤廃委員会の勧告に対して「法的拘束力はない」、IWCの決議に対して「法的拘束力はない」……。どうやら、安倍首相が言うところの「法の支配」というのは「法的な義務がないことは極力やらない」という方針を意味しているようです。
8月17日(日)の深夜に放送された NNNドキュメント'14 の「歴史に挑む高校生 日韓 40年目の修学旅行」は同じ読売の「たかじんのそこまで……」とか「ミヤネ屋」のスタッフに正座させてみせたい番組だったのだが、少し気になるところもあった。番組の半ばほど、韓国人の友人2人と居酒屋で歓談している日本人留学生の様子がインサートされるのだが、その部分は彼の次のような発言で締めくくられる。 いま、日本も韓国も会話が少ないじゃないですか。それが問題だと思っていて、こうやって会話をしながら、お互いに理解を深めていくことが大事なんじゃないかな、と僕は思うんです。ま、そのときに意見が食い違う時ももちろんあるのは仕方ないじゃないですか。違う国で、違う文化で、歴史の教育の仕方も違うので。だからそういう部分は仕方ないとして、こうやって対話を通してお互い理解を深めてゆくことがまず、解決するための土台というか、ベー
これは若い人にとっては大変に良い教材になりますね。 むかしむかし、悪いおじさんがいました。彼はこの社会がかかえる不正義を告発する人々を誹謗するのが得意でした。不正義から利益を得ている人々はそのおじさんを重用しました。不正義を告発する人々が黙れば、自分たちは不正義から利益を上げ続けることができるからです。おじさんは自分に与えられた任務を果たすべく、頑張りました。頑張りすぎて「イザヤ書」を曲解してしまったこともあります。おじさんの伝統を受け継いだ右派論壇はいまやデマやヘイトスピーチの闘技場のようになっています。そのおじさんの名は山本七平といいます。彼が開発したテクニックを21世紀の日本で受け継いでいる人物のひとりが、上記引用ツイートの主です。 問題発覚後に大勢湧いて出た「意図」探検家たちの存在をまるっきり無視して「誰もが」としてみたり、わざと「教育勅語」を引き合いに出してみせるのは山本流テクニ
牧野雅子、『刑事司法とジェンダー』、インパクト出版会、2013年 刑事司法は性暴力加害者をどのように扱ってきたのか。連続レイプ事件加害者への長期間にわたる接見や往復書簡、裁判分析等により、性暴力加害者の経験に肉薄。強姦加害者の責任を問う法のあり方をジェンダーの視点から検証し、性暴力加害者の責任を問う法のあり方を提言する。 http://www.jca.apc.org/~impact/cgi-bin/book_list.cgi?mode=page&key=keiji_gender ネットで評判は目にしていたのだが、ようやく読むことができた。版元サイト(上記)の紹介文に見られるような本書の狙いが端的に現れているのは、たとえば次のような箇所だ。 検察官は論告で、被害者の受けた被害性を以下のように述べた。 本件の強姦被害者は、いずれも、近い将来、妻となり、母となるはずの若い女性たちであり、ささやか
前回のエントリでとりあげた2つの番組から、非常に印象に残った発言を引用。 後に集団訴訟となる裁判は、当初1972年に夫婦2組4人による提訴ではじまった。事故にあった夫だけでなく妻も原告となった理由を松尾螵虹さんはこう語っている。 あたしたちは主人の陰の人間じゃない。自分が精一杯生きた証をどっかで残しとかないと。いつも主人の陰で何もできなくて暮らしてきたような人格じゃない。自分の人格も認めてもらわんと。軽症患者の家族がどれだけ苦しんだか、ってのは表面に出ないからですね、わたし原告になります、って。 (「三池を抱きしめる女たち」) 87年にほとんどの原告は 「高齢化が進む中、苦渋の決断」で会社と和解。だが和解条項に会社の責任は明記されず。清水栄子さん夫婦と31人の原告は訴訟を継続することを選ぶ。 私たちは和解をはねていく、と。そんな時に、いっつも出てきたのはお父さんのがんばり。病院で頑張ってる
2013年11月30日(土) 23時〜 NHK Eテレ ETV特集「三池を抱きしめる女たち〜戦後最大の炭鉱事故から50年〜」 1963(昭和38)年11月9日、福岡県大牟田市の三井三池炭鉱で、戦後最大の炭鉱事故が起きた。死者458人、CO(一酸化炭素)中毒患者839人を出す、炭じん爆発事故であった。 今年、その日から50年目を迎えた。だがCO中毒の後遺症に苦しむ夫を抱えた妻たちにとっては、何も終わっていない。事故当初、CO中毒の予後は良好で大部分には後遺症は残らないとの説が主流で、3年で労災補償は打ち切られることとなった。だが生き残った夫たちは、人格が変わって暴力をふるうようになったり、記憶を失いもの忘れがひどくなったり、子ども同然になったりした。 (後略) この問題ですが、実は一足早い今月10日深夜に日テレ系列のNNNドキュメント'13がとりあげていました。 「消えたヤマの告発 三池CO
共同通信の編集委員で、岩波新書『ウナギ 地球環境を語る魚』の著者、井田徹治さんが『NATIONAL GEOGRAPHIC 日本版」のウェブマガジン、『Webナショジオ』で「ウナギが食べられなくなる日」を連載されています。 第1回 乱獲で資源は危機的に、生息地破壊も一因 第2回 背景に日本の消費爆発、定着した薄利多売のビジネスモデル 第3回 外来種輸入には多くの問題、資源管理に漁獲規制が急務 第4回 さらに深まるウナギの危機 歯止めかからぬ資源減少 個人的に特に興味を持って読んだのは第3回です。全体として批判的な視点が欠如しているマスコミの「ウナギ」報道ですが、なかでも「救世主ウナギ」の扱い方はひどすぎるとしか言いようがありません。 資源レベルの評価も持続可能な採取レベルも何も分かっていないうちに、これらの資源が日本のウナギの大量消費に巻き込まれれば、持続的ではない採取によって「ある資源がだ
太平洋のクロマグロが過去最低の水準まで減少 太平洋のクロマグロが、過去最低の水準まで減少していることがわかった。 WCPFC(中西部太平洋まぐろ類委員会)の科学委員会の最新の報告によると、太平洋における親のクロマグロの資源量は、2010年時点でおよそ2万2,600トンと、過去最低の水準まで減少しているという。 科学委員会は報告で「過剰漁獲の状態である」としていることから、2014年以降、漁獲量がさらに制限されるなどの厳しい措置が決定される可能性もある。 (後略) (http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00238300.html) 同じ報告をもとにした別の記事はこんな具合です。 太平洋マグロ、規制継続なら20年で3・6倍に 日本近海を含む太平洋産のクロマグロ(親魚)が、2030年までに最大で10年の3・6倍に増える可能性があ
足利事件に布川事件、と虚偽自白(だけではありませんが)により誤った無期懲役判決が下されていたことが近年立て続けに判明したにもかかわらず、捜査当局は真面目に虚偽自白対策に取り組んでいるようには思えません。 毎日jp 2012年11月06日 「特集ワイド:パソコン遠隔操作事件、誤認逮捕次々 虚偽自白からの護身術」 必要なのは潜在的被疑者たる我々が「護身術」を身につけることではなく、護身術など必要のない仕組みをつくりあげることなのですが、記事の本文には非常に有益なコメントも含まれています。 冤罪(えんざい)に詳しい秋山賢三弁護士は「軽微な罪ほど冤罪は起こりやすい」と指摘する。「取調官は『今認めれば罰金で済む』『すぐ保釈され家族にも会える』『意地を張っても裁判になれば有罪。早く認めて人生をやり直したほうが得だ』などと説得する。自白するしないは人間の強さと関係ない。もっと構造的な問題です」 (強調は
先週 NHK Eテレで放送されていた「ハートネットTV」の「シリーズ 貧困拡大社会」、「相次ぐ若者の過労死」「若者を追い詰める“ブラック企業”」の2回分を(録画しておいて)見ました。 http://www.nhk.or.jp/heart-net/tv/calendar/2012-10/22.html http://www.nhk.or.jp/heart-net/tv/calendar/2012-10/23.html 一般論としては報道やルポルタージュ本、ネットの情報等を通じて知っていることを上回るような知見を与えてくれるものではありませんでしたが、取材を受けた過労死者・自殺者遺族の姿を見ると、劣悪な労働環境が一人の人間の命を奪ったという事態の重さを改めて痛感します。 とりわけ印象的だったのは、過労死した青年と同期入社だったという取材対象者の言葉です。彼自身、入社2年でうつ病を発症し、休職と
TOKYO Web 2012年9月3日 「魚種の30%は過剰漁獲 日本で多い消費、削減課題に」 マグロやタラ、イワシなど世界の主要な漁業資源のうち、適切なレベルを超えて過剰に漁獲されている種が約30%、漁獲量をこれ以上増やすことができない種が約57%との調査結果を、国連食糧農業機関(FAO)が3日までにまとめた。日本で好んで消費される種も多い。 (http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012090301001447.html) 「漁獲量をこれ以上増やすことができない」魚種とは " fully exploited stocks, which produce catches that are very close to their maximum sustainable production and have no room for further expa
コンビニ前に並ぶうなぎセールスのための幟を見たときの怒りを原動力に約1ヶ月、マスコミのうなぎ報道をフォローしてきたわけですが、一部を除いて視聴者や読者をミスリードするものばかりであったことには改めて驚きました。うなぎ資源の現状が危機的であることから目を背けるよう、その責任の多くが日本人にあることから目を背けるよう、うなぎを薄利多売することの反倫理性から目を背けるよう、今やるべきことが何であるかから目を背けるよう、ひたすら誘導しているのです。「日本は完全養殖の技術を持っている!」「中国が値段をつり上げている!」「マダガスカルに救世主がいる!」「アメリカが日本に意地悪をしている!」……といった具合に。 うなぎに限らず、生物多様性であるとか環境保護といった話題をとりあげると、「そうはいっても人間の欲望は変えられない」などと“シニカルでクールな俺”を気取る人々が現れるものなのですが、いやいやいや、
asahi.com 2012年4月21日 「大阪人権博物館への税金投入「ゼロベース」で見直し表明」 (……) 視察後、橋下氏は報道陣に「まだ内容が差別や人権に特化されていて、子どもが夢や希望を抱ける展示になっていない。僕の考えに合わない」と不満を漏らし、「市税投入はゼロベースで考える」と、7月に編成する予算案に補助金を盛り込まない方針を示した。松井氏も「現時点ではこれ以上の税投入には府民の理解を得られない」とした。 「維新の会」が歴史教育をターゲットにするのもそう遠いことではないだろう、と思わされる。 しかし、次々に「敵」を見つけてぶっ叩くという政治手法のどこに「子どもが夢や希望を抱ける」要素があるんだろうねぇ。
私には、「荒唐無稽」な言い分というのはこういうのこそに使われるべき形容だと思えてなりません。 ところで、私たちはブラック企業に関する情報に接した時、どうしても経営者の「邪悪さ」について考えてしまうのじゃないかと思います。しかしみんなが、過労死者を出すような企業の経営者(や管理職)について「あ、無能なんだ」と思うようになり、またそうしたものとして扱う(例えば市政のブレーンなんかにしたりしない)ようになれば、ひょっとしたら事態は変わるのかな? なんて想像したりもします。「邪悪」と思われても平気だけど「無能」とは思われたくないひとって、いそうじゃないですか。
ネットでも実生活でもやらねばならんことが溜まっているのですが、この数日間ついうっかりツイッター上で絵に描いたような自称中立さんの相手をしていました。furiskyさんの「公務員バッシングと世界の常識」というエントリに私がつけたブクマ(ツイッターと連動)に反応があったのがきっかけです。詳しくご紹介するような値打ちなどないのでざっくり感想だけ。国旗・国歌の強制に抗う側も強制する方も「親からしたら、どっちも同じ」と言っておきながら、「じゃあなぜ教師の方だけを非難するのか?」についてはそれらしい理由をこじつける手間さえかけないという、実にカジュアルな「自称中立」っぷりです。あげく、「あなたは「長いものには巻かれろ」主義者なのですか? 「イエス」と答えていただければすべて得心がいくのですが」という私の問いに対して、「極端な言い方ですが…」という但し書きつきながら「簡単に言えば、そうだと思います」と答
1月21日のTBS系列「報道特集」でネパール人男性ビシュヌ・プラサド・ダマラさん殺害事件をとりあげていた。警察、メディアのいずれも捜査、取材を終えておらず暫定的な報告として受けとめねばならないだろうが。 まず、逃亡中の2人を含む被疑者はダマラさんへの暴行直後にも日本人グループと「トラブル」を起こしていたとのことで、警察は4人が「無差別に」喧嘩を売っていたとみて捜査しているとのこと。しかしダマラさんに対しては死に至る執拗な暴行を加えたのに日本人相手だと「トラブル」にとどまったのはなぜか*1、この点をきちんと詰めておかねばヘイトクライムではないという判断は下せまい。ただ、「サッカーボールのように」についての私の推測は今のところ撤回する必要はなさそうである。もし被疑者たちが被害者の頭をサッカーボールに見立てて蹴るという“ゲーム”に興じていたことを「サッカーボールのように」と供述していたのであれば
去る16日に大阪でネパール人男性が殺害された事件についての一部報道で、被疑者が「サッカーボールのように蹴った」と供述しているということが伝えられている。例えばこちら。 殺人の疑いで逮捕されたのは、大阪市の自称・彫り師、白石大樹容疑者(21)と知人で藤井寺市に住む白石美代子容疑者(22)です。2人は16日、大阪市の路上で、ネパール人のビシュヌ・プラサド・ダマラさん(42)の顔などを踏みつけたり自転車を投げつけたりして殺害した疑いが持たれています。2人は警察に対し、「サッカーボールのように蹴った」などと供述していますが、殺意は否認しているということです。 私のツイッターアカウントのTLではこの供述が反抗の悪質さを――すなわちこれがヘイトクライムであることを――示すものと解釈したと思われるツイートがいくつか見られた。 なるほど、「サッカーボールのように」というフレーズは、被害者の人間性を否定する
元旦の毎日新聞のトップ記事だったのだが、あまり反響は大きくないようだ。 毎日jp 2012年1月1日 「使用済み核燃料:直接処分コスト隠蔽 エネ庁課長04年指示 現経産審議官、再処理策を維持」(魚拓) 経済産業省の安井正也官房審議官が経産省資源エネルギー庁の原子力政策課長を務めていた04年4月、使用済み核燃料を再処理せずそのまま捨てる「直接処分」のコスト試算の隠蔽(いんぺい)を部下に指示していたことが、関係者の証言やメモで分かった。全量再処理が国策だが、明らかになれば、直接処分が再処理より安価であることが判明し、政策変更を求める動きが加速したとみられる。 (中略) 試算は通産省(当時)の委託事業で、財団法人「原子力環境整備センター」(現原子力環境整備促進・資金管理センター)が98年、直接処分のコストを4兆2000億〜6兆1000億円と算定した。直接処分なら再処理(約19兆円)の4分の1〜3
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