_ 愛だよ、愛 プロジェクト杉田玄白の設立趣旨を読むと、青空文庫の中のどれよりもデカルトとかのほうが今のわれわれのベースになってるじゃんというような記述がある。 まあ、そうかも知れない。ろくに覚えてはいないけど、エラスムス、デカルト、ベーコン、それからパスカルやルソー、ボルテールあたりは確かに考えるためのツールとしてベースになっているとは思うからだ。 でも、それだけではないよな、と思う。 いかに辻潤や坂口安吾(高校の教科書に確か不良少年とキリストが出てたのだが、何度読み返したことだろう)あたりの大正から昭和にかけての文人の書いたものや(最近、このリストに織田作之助が加わったわけだ)、あるいは二葉亭四迷の書き方論(たとえば井戸のつるべにみたいな慣用句を織り交ぜることで言文を一致させることができるかという論考)や坪内逍遥の翻訳論あるいは翻訳そのもの(おいなう、おいなう、妹や)、其角の洒落っ気の