「The End of Software」(ソフトウェアの終焉)を掲げ、SaaSやクラウドコンピューティングを進めるセールスフォース・ドットコム。IT産業におけるSaaSの地位は国内でどのように変化していくのか?また、同社は国内市場をどう見ているのか?日本法人のセールスフォース・ドットコム代表取締役である宇陀栄次氏にインタビューした。 ——日本におけるSaaSの現状をどう見ますか? 国内では、いまのビジネスボリュームを考えると100倍くらいに伸びると思います。ワールドワイドでの国別の伸び率では日本が一番ですね。伸び率が高い理由としては、大手企業が採用し始めているということがあるかもしれません。ここが欧米と違う点ですね。欧米やアジアパシフィックは中小企業の採用が伸びています。 日本は残念ながら、大手が採用したものを中小企業が順番に採用していくという風潮があります。中小企業が自らいい物を選んで