ロシア官僚が許しを請うべき相手は犠牲者でも市民でもなく最高指導者だ(3月27日、ケメレボの火災現場を訪れたプーチン大統領) Alexei Druzhinin -REUTERS <キラキラしたショッピングモールを一瞬にして地獄に変えた火災と64人の犠牲、その主犯たる官僚主義の醜さは、すべてのロシア人にとって他人事ではなかった> 3月最後の週は、いろいろな意味でロシアにとって悲惨な週だった。西シベリアの炭鉱町ケメロボで起きたショッピングモール火災(子供41人を含む64人が死亡)は、本来なら防ぐことのできた悲劇であり、ロシア人に大きなショックを与えた。 地元の高官たちが、中央から飛んできた怒れる最高指導者、ウラジーミル・プーチン大統領の前で震え上がる様子はまさに情けないの一言だった。 国際的には、イギリスで元スパイへの毒殺未遂事件を起こしたとしてロシア政府は指弾され、欧米諸国と外交官を追放し合う