米アフリカ軍のハム司令官は7日の上院軍事委員会で、リビアの政府軍と反体制派の戦闘が手詰まり状態に陥ったことを認め、最高指導者カダフィ大佐が反体制派によって軍事的に追い落とされる状況にないとの厳しい見解を示した。 司令官は、対リビア作戦の指揮権が米軍から北大西洋条約機構(NATO)軍に移譲された後に手詰まり状態が「一層強まった」と指摘。反体制派が首都トリポリを制圧してカダフィ氏を退陣に追い込む可能性は「低い」とした。 反体制派への武器供与については「武器が過激派組織の手に渡らないと確証を得ない限り、慎重であるべきだ」と述べ、アルカーイダ系国際テロ組織の反体制派への関与を慎重に見極めているとした。(共同)