【ヌサドゥア(インドネシア・バリ島)西田進一郎】野田佳彦首相は19日午前(日本時間同日昼)、インドネシア・バリ島ヌサドゥアで中国の温家宝首相、韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領と約35分間、日中韓首脳会談を行った。日中韓自由貿易協定(FTA)の産官学による共同研究を促進し、年内に終えることを確認。3カ国による投資協定交渉の早期合意を目指すことでも一致する見通しだ。 会談は米中首脳会談の影響で約1時間40分遅れて始まり、会談時間は当初予定の約1時間から大幅に削られた。 会談で、李大統領は日中韓FTAを念頭に「3カ国が緊密に協力することは東アジアの発展だけでなく世界経済に貢献する」と指摘した。温首相は「3カ国の意思疎通を強化したい」と述べた。 日中韓のFTAを巡る産官学共同研究は、民間レベルの共同研究を格上げする形で10年5月に初会合を開催。今年5月に東京で開いた日中韓首脳会談で、当初予定を