(ブルームバーグ):「興味深い時代を生きますように」と相手に願う英語の表現は、もともとは中国の古い呪いの言葉だとも言われる。そして世界の市場では、確かに興味深いことが起きている。金融の世界の理屈に合わなかったり、市場の「標準」からかけ離れたりといった状況、あるいはかつてめったになかったのに、今では頻繁に起きる現象などだ。以下に幾つか挙げる。 ①マイナスのスワップスプレッド マイナスのスワップスプレッドを一般の個人投資家は気に留めないかもしれないが、金融市場でここ数週間話題になっている。歴史的低水準であるほか、市場の理屈に合わないように見えるからだ。 問題となっているのは、金利スワップレートが米国債利回りを下回っている事実。これは米国政府が投資家に対し、銀行や企業よりも高いコストを支払うことを意味する。これは本来起こりえないことだ。金利スワップレートには多大なカウンターパーティーリスク
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