群馬大学附属病院で、肝臓やすい臓の手術を受けたあと、退院できないまま死亡するなどした患者50人を調べたところ、少なくとも13人に治療上の問題が見つかり、死亡原因になった可能性があるとする内容の報告書を、日本外科学会がまとめました。専門家は「医療過誤ではないのか、病院は詳しく調べて遺族にきちんと説明する責任がある」と話しています。 学会では、腹くう鏡のケースも含め、去年3月までの8年間に病院の2つの外科で肝臓がんやすい臓がんなどの手術を受け、退院できないまま死亡したり、術後30日以内に死亡したりした患者50人について詳しく調べました。その結果、少なくとも13人について、治療上の問題があり、死亡原因になった可能性があるとする内容の報告書をまとめました。 このうち、肝臓がんの60代の男性のケースでは、手術中に大量出血したほか、手術直後から出血が起きていたのに、血を止めるための再手術の判断が遅れた