2親等以内で生きているのは自分と父だけだった。 その父がこないだぽっくり逝った。ぽっくりとしか言いようがなかった。いや、ぽっくり以外にも言ったな。「え、まじで?」とか言っちゃった。 いろんなアレをソレして(あまり思い出したくない)、職場に復帰して、休んでいたあいだの仕事を睡眠返上でこなし、なんとか仕上がったところで 「あ、天涯孤独じゃん」と思った。 親父が死んだとは言え、上司の同情の仕方が真に迫りすぎていたのはそのせいだったのか、とふと気づいた。 もともと家族の数が少なかった自分にとって、家族が減ることはさほどの問題ではなかった。単純に数えてもう5回人と死に別れてきたわけだから、自分が生きていれば父親もいずれ死ぬということも受け入れていた。 しかし、世間にとっていまの自分はただの「最近親をなくした人」ではなく、「天涯孤独の人」なのだ。 「最近親をなくした人」はいずれ「親をなくしたことがある
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