衣料品チェーン「ユニクロ」を展開しているファーストリテイリングは7日に開催した説明会で、人権や環境保護を念頭にサプライチェーン改革を推進し、生産パートナーの集約を進めると明らかにした。原材料調達まで全工程を自社管理する生産体制を確立させるという。 発表資料によると、持続可能なサプライチェーン構築を服作りの上流工程まで拡大し、少数精鋭の生産パートナーに取引を集約。品質や生産体制、環境・人権対応などに関して生産の全工程で自社基準を適用し、サプライチェーン全体を管理することを目指す。 また、生産拠点の多様化の観点から主要拠点である中国生産の拡大に加え、東南アジアでの生産が伸びるほか、インドでも生産を拡大していく予定だ。 中国・新疆ウイグル自治区での強制労働の疑いが指摘された「新疆綿」に関しては、同社でもシャツの製品産地が問題視されて米税関当局が輸入禁止措置違反として輸入を差し止める事態が生じてい