2013年もいよいよ残すところ1カ月を切ったが、今年、社会に大きなインパクトをもたらした技術は何か――。IT(情報技術)や医療、建設、電気・機械の分野を対象にした雑誌を発行する日経BP社では、専門記者200人が今年注目された300以上の技術を挙げ、その中から4人の審査員(ノンフィクション作家の山根一眞氏、日経トレンディの渡辺敦美編集長、日経ビジネスの山川龍雄編集長、日経WOMANの佐藤珠希編集長)がベストテンを選出した。今回は、ベストテンで4位となった超高層ビルの解体技術を紹介する。この技術は今年、バブル経済を象徴する建築物だった「グランドプリンスホテル赤坂(赤プリ)」の解体に適用された。高さ140mの威容を誇ったこの超高層ビルは、最新の解体技術によって、静かにそして美しく消えていった。