【ホッと一息@北海道】 尖閣(せんかく)諸島問題などの影響で中国からの観光客が伸び悩む中、旅行業界が期待しているのが東南アジアからのツアー客だ。だがマレーシアやインドネシアといったイスラム圏の人々の中には宗教上の理由から口にできないものも多く、安心して旅行を楽しめないという現実がある。そんな中、イスラムの教えで許された「ハラル」に適合したホテルが北海道に登場し、人気を呼んでいる。ハラルの取り組みを探りに、道内最大級のゲレンデを誇る留寿都(るすつ)村のルスツリゾートを訪ねた。(札幌支局 藤井克郎) 羊蹄山(ようていざん)の麓に広がるルスツリゾートは、全37コース総滑走距離42キロのゲレンデを有する北海道有数のスキーリゾートだ。宿泊収容人数は約4000人で、国内外から大勢のスキー客が訪れるが、この冬の営業からリゾートホテルでは日本初となるローカルハラルの認証を取得。イスラム圏の人々にも安心して