世界最大の食品メーカー、スイスのネスレは砂糖を最大4割減らしてチョコレートを生産する方法を発見したと発表した。健康志向の高まりで各国政府や世界保健機関(WHO)、消費者などから食品メーカーへの圧力が強まる中、「キットカット」を生産する同社の強みになりそうだ。 ネスレのステファン・カツィカス最高技術責任者(CTO)によると、同社が開発したプロセスは砂糖の構造を変化させ、それによって少量でも一段と甘く感じられる。具体的にどのように作用するかは明らかにしなかったが、このプロセスを利用して生産する菓子製品の販売を2018年に開始し、同社は段階的に砂糖の使用を減らしていくと同氏はインタビューで話した。