これまで電力会社に依存してきた日本の電力システムが大きく変わり始めている。電力の供給源が急速に増えて、その多くは太陽光発電である。ただし天気の良い日中にしか電力を作ることができず、安定供給に問題がある。そうした弱点を補うのが蓄電池で、災害時のバックアップとしても有効だ。 発電した電力は、すべて使い切らなくてはいけない。電力は貯蔵できない、というのが従来の常識だった。電力会社の基本方針のひとつに「同時同量の原則」がある。地域内の電力の需要と供給量を常に一致させておかないと、電力が不安定になって、停電につながる可能性があるからだ。 ところが、最近になって太陽光や風力を利用した発電設備が急速に増えて、同時同量の原則が揺らぎ始めている。自然の力による再生可能エネルギーは、気象条件によって供給できる電力が大きく変動してしまう。一方で火力や原子力は供給力が安定している。電力会社が火力と原子力に依存する
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