海外では大盤振る舞いだが、国内ではアベノミクスは息切れか photo Getty Images 株式相場の上昇や、公務員や大企業のボーナス増で期待された昨年の「年末商戦」が空振りに終わった。 消費増税の反動が続く 日本百貨店協会が1月19日に発表した全国百貨店売上高概況(店舗数調整後)によると、昨年12月は前年同月比1.7%減と、消費増税以降9ヵ月連続のマイナスとなった。アベノミクスによる円安で企業業績が改善、給与が増えるという「経済好循環」を安倍晋三首相は繰り返し強調しているが、その成果のバロメーターと言える消費は盛り上がりに欠けている。安倍政権発足後の1年間は消費好調が続いたが、そのムードを昨年4月の消費増税が一気に打ち砕いてしまった。アベノミクス効果の「息切れ」が鮮明になったと言えそうだ。 昨年1月から12月の累計では、0.3%のプラス(店舗数調整前は0.1%のマイナス)