欧州が、「食品偽装スキャンダル」に揺れている。今年1月15日、英国で「牛肉100%」として売られていた冷凍バーガーの中から、「馬」のDNAが見つかった。そのバーガーは、英国やアイルランドの主要スーパーマーケットの多くで売られていた製品だった。取り扱っていたのは、英国最大のスーパーマーケット「テスコ」や格安冷凍食品チェーン大手「アイスランド」、ドイツ系ディスカウントチェーンの「アルディ」や「リドル」などの有名チェーンだ。 今回、事件が発覚したのは、アイルランドの食品安全局によるDNAテストがきっかけだった。昨年11月から研究所で実施したテストで、異なる種類の肉が牛肉製品に混入していることを突き止めた。具体的には、27製品の「牛肉100%」バーガーを調査したところ、23製品(85%)から豚のDNA、10製品(37%)から馬のDNAが見つかった。 イケアのミートボールにも「馬肉混入」 豚のDNA