名字を伏せることで取材に応じたソファルさんのような話は、MFIが急成長し高利貸が幅を利かすカンボジアでは珍しくない。まだまだ貧しい国民が多い中で、家計債務は過去最大に膨らんでいる。エコノミストらはこうした債務増大は経済成長にブレーキをかけるだけでなく、格差が拡大し、社会不安に火を付ける恐れがあると指摘する。 世界銀行によれば、カンボジアのMFIにおける資産とクレジットは2010年から10倍余りに急拡大。カンボジアの平均融資額は14年までの10年間に200ドルから1000ドルと、国民1人当たりの所得の倍のペースで増えている。 カンボジア国立銀行(中央銀行)のデータは、17年末時点で約200万人の借り手が過去最大の28億ドルの債務を抱えていることを示している。プノンペンにあるシンクタンク、フューチャー・フォーラムのディレクター、オウ・ビラク氏は借り手の1割が借金を返済できないと指摘。「所得はこ
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