毎年4月のSPAC研究会で行っている『近年開業商業施設の直近評価』アンケートの結果がまとまったが、それは戦慄するほど悲惨なものだった。13年以降開業の主要39施設のうち過半の20施設が散々な失敗で、当落線上の施設まで含めても成功と言える施設は10~12に留まるから、出店の打率は二割五分から三割というところだ。これでは店を出すほど採算が悪化してしまう。『どうして売れない店を増やすの?』と問いかけたくもなる。 評価最下位にアリオの市原と上尾が並ぶのはともかく(来年の不振リストにセブンパークアリオ柏が並ぶのもほぼ確実だが)、イオンモールの施設が幾つも不振リストに並ぶのは数年前には在り得なかった事だし、昨年までは‘空振り無し’と言われて来た三井不動産の施設まで不振リストに挙げられるに及び、店舗販売とりわけ郊外SCの落日を痛感させられる。 イオンモールの評価が落ちたのは問題の多い仕込み物件を無理に開