桑名市が推進する「先進的都市型スマート住宅供給事業」の1つとして、大和ハウス工業が2015年7月のオープンを目指して「SMA×ECO TOWN陽だまりの丘」を建設する。1万6000平方メートルの土地に64戸のスマートハウスと、道路に沿った南側の斜面に太陽光発電所を設置して、街全体でエネルギーの生産量を拡大する計画だ(図1)。 太陽光発電所の出力は100kWで、年間に約10万kWhの電力を創り出す。2013年度の買取価格(36円/kWh)を適用できれば、年間の売電収入は360万円、買取期間の20年で7200万円になる。この売電収入は住宅のメンテナンスやエネルギーの見える化などの費用に割り当てる。 住宅の中にHEMS(家庭向けエネルギー管理システム)を装備して、家庭単位と街全体のエネルギー利用状況を画面で確認できるようになる(図2)。各家庭のエネルギー使用実績をもとに、省エネ貢献度を算出してポ