場所柄を反映して、250人の生徒のうち98%はラテンアメリカ系か黒人で、残りの2%がアジア系。白人は皆無です。ブロンクスは教育水準がそれほど高くない地域ですが、この中学の大学進学率は約80%に達しています。ニューヨーク市の平均が58%なので、驚異的な数字ではないでしょうか。全米で統一して実施される数学の試験では、生徒の91%が平均点を超えました。97%という出席率はニューヨーク州で有数の高さを誇ります。 その中学の名は、KIPPアカデミーニューヨーク(ブロンクスKIPP)。全米で52校、ニューヨーク市に4校のチャータースクールを運営するNPO(非営利団体)法人KIPPに所属する1校です。チャータースクールとは聞きなれない名前かもしれません。多くの問題を抱えてきた公立学校を改善するために1991年から始まった特別認可学校です。 公立学校と同様に一定の税補助を受けることができる一方で、教育内容