日本で今、最も注目を集める起業家といえばこの人をおいてないだろう。ソフトバンク社長・孫正義----1981年に同社を設立し、あっという間に一大帝国を築き上げた人物だ。 ソフトバンクは、パソコンソフトの卸売業者としてスタート。その後ビジネスソフト販売、出版、コンピュータ関連の展示会事業と、次々に規模を拡大してきた。 孫は大胆過ぎるのだろうか。8月にはコンピュータのメモリボードの世界最大手、米キングストン・テクノロジー社を15億ドルで買収すると発表したが、アナリストからは負債の大きさを懸念する声も上がった。 孫はマルチメディア分野への参入もめざす。6月には、ルパート・マードック(豪ニューズ・コーポレーション会長兼最高経営責任者)と共同で、テレビ朝日の株の21・4%を取得することで合意した。その孫に本誌のジェフリー・バーソレットが話を聞いた。 ----日本の起業家精神を育てるためには、何が必要か
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