世間はすっかり『あまちゃん』モードでございますが・・・ 物語論の観点から見ると、 『純と愛』はまだまだ議論の余地があると思います。 ってか、これを機会に、大塚英志の「物語論」について 整理してみたいと思います。 『純と愛』については4月1日に 斎藤まこと氏が『純と愛』を村上春樹の物語⇔ 村上龍の初期の悪文の比喩で 解説していらっしゃります↓こちらのリンクへ http://d.hatena.ne.jp/macc3131/20130401 ドラマ『純と愛』にも村上春樹の物語の引用されているので そこに重点を置いて、 じゃあ、「村上春樹の物語」が どこから来たのか? 考えてみます。 その時に参考になるのは、この本だと思います。 この本の47ページの「シェアワールド型小説」の概念を ヒントにして、紐解きましょう。 1)シェアワールド型小説というのは、仮構の現実を共有、 そこに受け手が帰属、第三者が