もちろん、あの映画のことである。 はじめに断っておくが、私はこの映画を観ていない。 観てもいない映画を批評するのは、一般的には禁じ手だろう。 だが例外もある。 おおまかなストーリーを聞いただけで既にそのダメさが明白な場合だ。 そしてこの映画は、明らかにこの例外に相当する。 ではこの映画の何がダメかと言えば、次のポイント[1]に尽きるだろう。 今日、映画『永遠のゼロ』を観ました。 http://www.eienno-zero.jp/index.html 感想は「フザケた映画だ!腹が立った!」でした。 … 一番腹が立ったのは物語の設定です。 主人公の宮部久蔵は「トップクラスの飛行技術」を持ちながら、「妻や娘のために生き残ります。死にたくありません」と言って、空中戦を一切しない「海軍一の臆病者」と設定されています。 フィクションであっても、この設定はありえません。 主人公の行為は敵前逃亡です。