通常国会は23日、70日間の延長会期に入り、菅直人首相の退陣へのカウントダウンが始まった。首相の過剰な延命欲で与野党協調の芽を摘まれた民主党執行部は、すっかり被害者意識を募らせ、「菅離れ」の遠心力は加速するばかり。首相は同日夜、国民新党の亀井静香代表から大幅改造を進言されたが即答をためらった。 岡田克也幹事長は23日の記者会見で、太陽光や風力などの電力活用を促進するための再生エネルギー特別措置法案の成立に意欲を示す首相をあてこすった。 「やりたいことがあるのなら、『身を捨ててでもやる』と言った方が、求心力や国民の理解が得られる」 退陣時期の明確化と引き換えに平成23年度予算執行に不可欠な特例公債法案や第2次補正予算案を成立させるという民主、自民、公明3党の「確認書」は首相によって拒否された。 岡田氏はこれで自公両党との信頼関係が傷ついたとの思いを強めており、再生エネルギー特措法案の先行きに