クラウド上にモバイル通信のコアネットワークを持ち、低価格で柔軟性のあるIoT向け通信サービスを提供するソラコム。同社はKDDIと共同でIoT向けの通信サービス「KDDI IoTコネクト Air」を開始すると発表した。両社の狙いと課題はどこにあるのだろうか。 IoT専用の低価格モバイル通信を提供するソラコム IoT分野で最近、注目されているベンチャー企業の1つにソラコムがある。同社はIoT向けの通信プラットフォーム「SORACOM」を提供する企業だが、最大の特徴は、携帯電話のコアネットワークを専用の機器を用いるのではなく、クラウドネットワーク上に構築することにより、低価格で柔軟性の高い通信サービスを実現したことにある。 写真1●ソラコム代表取締役社長の玉川憲氏(右)とCTOの安川健太氏(左)。ソラコムが展開する「SORACOM」のサービスは、既にいくつかのIoT関連機器に導入されている。写真