(編集部からのお知らせ:このブログの過去のエントリーが一部加筆して掲載されている冷泉彰彦さんの著書『アメリカは本当に「貧困大国」なのか?』〔阪急コミュニケーションズ〕が発刊されました。全国の書店でご購入ください) 情勢分析がクルクル変わったのが悪いのではありません。結果が大きく「ブレた」のが悪いのでもありません。民意が揺れ動いたのは、日本の経済社会が大きな困難へと向かう中、どんな選択が正しいのか、真剣な思いと激しい動揺が世論にあったからであって、政治家はその思いを厳粛に受け止めるべきでしょう。 問題は何かというと、その民意がどこにあるのかが、このままでは曖昧だということです。このまま、結局この国として「何も決められない」状況が続き、その責任をなすり合っていれば、その間に「時間切れ」になってしまいます。今日のワールドカップ決勝で言えば、お互いにドンドンとエキサイトしてレッドカードが続出して、